魚が泳ぐための器官は?魚の体の構造について|フナの体型と部位

生物学
先生
先生

今回は魚の体型と部位について解説していきます。

これを読めば魚が種類ごとに体系が違う理由についてわかると思います。

魚の体型は様々あり、
一般的に川や海を活発に泳ぐ魚の体型は水の抵抗が少ない流線型になっています。

一方で岩礁や珊瑚礁の近くで絶えず方向を変えながら泳ぐ魚の体型は体高が高くかったり、
体型と生活様式との関係があると考えられますね。

魚類の体の区分

魚の体は頭部と胸部と尾部、そしての4箇所で区分されます。

頭部

頭部(head)

体の前端から最後の鰓孔まで(円口類、板鰓類)
体の前端から鰓蓋の後端まで(硬骨魚類)

ここの部位には脳や感覚器官をはじめとし、
摂食器官、呼吸器官などの重要な器官を含んでいます。

頭部はさらに「吻」、「後頭部」、「峡部」、「喉部」に区分されます。

先生
先生

いわゆる魚の「顔」とも言える部分ですね。
ここには鱗がほとんどないことも特徴だと言えます。

胴部

胴部(trunk)

頭部の後端から総排出腔または肛門まで
内臓などの器官を治める体の中心部・腹部の胸部も含まれます

肛門が著しく前方にある場合は「臀鰭起部」となっており、「胴部後端」とします。

ちなみにエイの場合は体幹部と頭部、胸部が一体となっており、「体盤」を形成しています。

先生
先生

ここの部位には活動をするために必要な器官が入っていますね。
ヒレは胸鰭と腹鰭がある種類が多いですね。

女の子
女の子

人間と同じように手足と内臓がある部分ってことですね。

尾部

尾部(tail)

一部に総排出腔や肛門から尾鰭の基底までになります。
延長するトビエイやタチウオの場合は体の後端を指します。

臀鰭基底の後端が尾鰭基底までを尾柄と呼びます。

遊泳力の強い外洋性の外遊魚の場合は「尾鰭隆起縁」を持ちます。

先生
先生

ここの部位には内臓はありませんね。
泳ぐために必要な尾鰭と臀鰭がある種類が多いです。

男の子
男の子

魚が泳ぐために特化した部位なんですね

鰭(ヒレ)

ヒレは対鰭と不対鰭に分けられます。

主に遊泳機能と体のバランスを保つ機能として使われています。

詳しくはこちらをご覧ください「【外部形態】フナの鰭の構造と働き

魚の体型

魚の体型は多様な生活様式に反映されていて、
これをいくつかの型に分類するのは簡単ではありません。

体型は種としての大事な特徴だけでなく、
鰭の動きを伏せて遊泳運動とも深い関係があります。

ここでは5つの体型に分類します。

魚の体型

紡錘形

回遊魚に多い体型。流線型であり、高速遊泳に適しています。

主に尾柄と尾鰭のみを使って遊泳を行っています。

(例:ブリ、カツオ、マグロ、外洋性のサメ)

側扁形

一般的な魚に多い体型です。

左右に薄く体高が高く、急に方向転換や速度の変化などの遊泳を得意としています。

主に胸鰭が主にブレーキや舵取りの役目で遊泳を行い、腹鰭で体のバランスを保っています。

(例:コイの仲間、チョウチョウオ、スズメダイ)

縦扁形

深海や水底に生息している魚に多く体型です。

背鰭方向に平たく、水底に止まっていることが多いです。

底生生活に適していますね。

(例:エイ、アンコウ、コチ、カレイ)

ウナギ形

体は著しく細長く、砂の底中に埋没するのに適しています。

夜行性で昼間は物陰に隠れて生活する種類も多いです。体をS字にくねらせて遊泳する。

(例:ウナギ、ドジョウ、アナゴの仲間)

フグ形

体の断面はほぼ円形で、全体として卵型をしています。

背鰭と臀鰭を左右に振って前後に泳ぐ。

(例:フグの仲間)

先生
先生

ちなみにフナは側扁形にあたります。

ということで、魚の体型のついて解説していきましたけど、いろんな種類の体型がありましたね。

しかし、体型によって得意な行動が決まっており、
生息している環境や生活に役だつ構造をしているわけですね。

女の子
女の子

人間のようにただ食べすぎて体型が
太ってしまっただけとは違うんですね

先生
先生

魚は栄養状態によって
体型が大きく変わることは少ないですからね。

まとめ

ということで、今回は魚の体型と部位について解説してきました。

  • 魚は頭部、胴部、尾部、鰭によって区分されています。
  • 体型は様々あり、フナは側扁型という体型をしています

魚の体型には必ずといっていいほど意味があります。

体型からその魚の生活史や行動よ読み取ることができますので、
こういう視点を持っているともっと魚を見るのが面白くなりますね。

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