今回は魚の睡眠について解説していきます。
魚も人間と同じように睡眠をとりますが、人はどのように睡眠をとっているのでしょうか。
これを見れば魚の睡眠のメカニズムや睡眠中や起きた時に行動を知ることができます。
睡眠

人間と同じように魚も眠っていると思いますが、実際に魚は何時間寝るのでしょうか?
魚全般に当てはまる睡眠時間はなく、 魚の種類によって2時間程度から9時間くらいで幅があります。
さらに魚によって寝る時間帯が異なっています。
朝活動して夜休む魚
夜も泳ぎ続ける魚
朝眠って夜活動する魚

フナなどは夕暮れ後に寝て夜明けの2時間前くらいには起きます。
朝型の魚


これは、バスやアユなどが多くの魚が当てはまります。
普段は水中を早く泳いでうまく写真を撮るのが難しい魚たちも夜になると
水底に体を落としてじっとしていますので撮影がしやすいです。
このタイプで一番規則正しい生活をしているのは、ベラの仲間のキュウセンです。
ベラは日が沈むと砂に潜って休息を取り、日が昇ると起きて活動します。
曇天や雨の日は海の中が暗いために、あまり活発には活動しません。

明るさで判断しているのかもしれませんね。

僕も雨の日やくもりの日は学校を休みにして欲しいです。
夜型の魚


こちらは、夜に活動して昼間は眠ってしまう魚です。
淡水魚で言えばナマズやウナギがこれにあたります。
日中は穴や岩の影に隠れていますが、夜になると出てきて活動を始めます。
夜に水の中をのぞくと普段は見えない魚の姿を見ることができますね。

夜に眠っている生き物を捕食するから
肉食魚が多いんですね。
泳ぎながら寝る魚

カツオやマグロなどの回遊魚がこれに当てはまります。
このタイプの魚は、群れを先導している魚が眠ってしまうと統率がとれなくなります。
群れの中心にいる魚が周りを仲間に囲まれて泳ぎながらうとうと眠り、睡眠が足りたらどこかで先頭や周りにいる仲間と交代します。

なんで泳ぎ回らないといけないんですか?

泳ぐのを止めてしまうと
呼吸ができずに死んでしまうからです。

いかれてらー
魚の睡眠のメカニズム


魚の睡眠に関する研究はまだ十分に行われておりません。
研究結果も様々ありますが、いくつか仮説があります。今回はそれを紹介していきますね。
まずは「魚は片側の脳を休ませることで睡眠をとる」という説です。
これは、魚の脳は左右に分かれており、片側の脳を休ませることで常に半分以上の脳が活動している状態を保っていることできるとも言われていますね
また、魚には視覚以外にも多くの感覚器官があり、睡眠中にも対応ができるようにはなっています。
デンキウナギなどの電気感覚器官を持つ電気魚の場合、
水中の微小な電気信号を感知することによって周囲の状況を把握しています。
このため、魚の睡眠のメカニズムは、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の感覚器官によって状況を監視し、必要に応じて起きて移動ができるようになっているとも考えられています。

こうしてみると寝ている時も
あまり休めていなさそうですね
フナの睡眠


それでは、フナの場合、睡眠はどのように行われているのでしょうか。
実際に夜に水中へ潜ってみるとお休み中のフナを見ることができます。
フナの視覚では暗くなると見えなくなる為、夜になると水底に体をつけてじっと休みます。
また、休んでいるときでも側線で外敵の動きを感知したら、
水底から腹鰭をあげて浮上し逃避行動を始めます。
フナは夜間に目が見えなくても側線の感覚により岩や壁にぶつかる心配がなく、
暗い環境でも移動をすることができます。

まぁ、実際は寝ぼけていて岩にぶつかったり
とすぐに動けるわけではありません。

寝起きドッキリされたら誰でもそうなるわな
まとめ
ということで、今回は魚の睡眠について解説していきました。
- 魚は睡眠の種類が複数存在し、昼型、夜型、泳ぎながら寝る魚の種類がある。
- 睡眠中は様々な感覚器官を使っており、異変があったら起きるようになっています。
- フナは夜になると水底に体をつけてじっとしながら睡眠をとります。
夜に魚を観察すると普段は忙しなく泳いでいた魚が水底でじっとしていて観察しやすかったり
夜行性の魚に出会えたりと意外と面白いものです。
興味がある人は夜の水族館とかも行ってみると面白そうですね。
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