今回は魚の成長速度について解説していきます。
魚が大きく成長する速度は種類によって大きく異なっています。
なぜ成長速度の差が生じてしまうのでしょうか。

これを読めば魚がより大きく成長させるために必要なことや要因がわかります。
魚の成長速度

成長とは、ある生物が、その生活史において、個体がその発生から死に至る過程で、
もっともよく発達した形へとその姿を変える間の変化をさします。 ーWikipediaより参照ー
魚の成長速度については魚種や環境条件によって変化していきますが、
- 一般的に水温の高い水域の魚の方が成長速度が早く、
寒冷な地方に生息している魚の方が成長速度が遅い傾向があります。 - 広範囲に開通する魚の方が成長速度が高い傾向も見受けられます。

確かに寒すぎたら代謝が落ちますよね

これは高齢になれば速度が鈍化していくものですが、
環境が整っていれば生きている限り成長を続けていきます。
フナの成長速度


成長速度はその水域の環境や栄養状態、水温が非常に関与しています。
栄養状態がよく、水温が高い水域ほど成長する速度が速くなる傾向が高いんです。
フナの場合は食性が雑食でも植物プランクトン食性に偏っている方が成長が早い傾向があります。
ゲンゴロウブナの成長速度が早い理由は植物プランクトンを餌としているためだと考えられます。

体が大きいのにオキアミ食べてる
ジンベイザメに似ていますね。

一粒一粒が小さくても集まると十分な食事になる。
我々でいう「お米」みたいなものですよ。
キンブナ
主な餌は水生生物であり、イトミミズやアカムシなどの動物性ベントスである。
それらは水域の水底に生息している為、キンブナも底層を泳いでいてることが多いのだ。
ゲンゴロウブナ
主な餌は植物プランクトンである。
植物プランクトンは光合成を行う為、水域の上層に生息している。
この2種の食性を比較すると、植物プランクトンは「第1次生産者」とよばれ、
食物連鎖でのもっとも最低辺に位置しています。
栄養状態が良い水域ではこれがもっとも多く、水が緑に濁っている水域では珪藻類やアオミドロの仲間などの植物プランクトンです。
有限な水生生物を水底から探し回り捕食するキンブナなどの他のフナと比べて、
ゲンゴロウブナは泳ぐだけで常に餌を摂取することができるので摂食量が圧倒的に多く食べることができます。

ゲンゴロウブナが上層に生息しているのは
植物プランクトンがいる場所を泳ぐためですね。
フナの種類ごとの成長速度

フナの種類 | 老成時の体長 | 20cmになるのに要する期間 |
キンブナ | 約15cm | 8年以上 |
ギンブナ | 約25cm | 5年程度 |
ナガブナ | 約22cm | 5年程度 |
ニゴロブナ | 約35cm | 3年程度 |
オオキンブナ | 約30cm | 2〜3年 |
ゲンゴロウブナ | 約40cm | 2年程度 |
フナを大きく成長させるために必要なこと
それでは、フナをより大きく育てるために必要なことは何なのでしょうか、
量ではなく頻度を重視する。

フナを育てる場合には餌を食べる量よりも回数が大事です。
これはプランクトンを食べるゲンゴロウブナが成長速度が早いように、
常に餌を食べられる環境にすることがより大きく成長させると言われています。

特にフナは胃がないので、食い溜めができませんから
少ない量の餌を回数多く与えることが重要なんですね。
配合肥料ではなく生餌を与える。

熱帯魚の幼魚を育てる時には生餌漬けというものがあるくらいに、
水槽に常に生餌を入れておき、餌を食べたい時には食べられるようにすると常に餌を食べて大きく育てられます。

フナを飼育する上でのおすすめの生餌は「藻エビ」です。
これならば長期間生きることもできますし、飼育、増殖自体も容易です。
それならば配合飼料を常に入れておけばいいだろうとも思いますが、
人工餌だと水中に入れておくと次第に風味が落ちて食いの良さが落ちていきますので、
大量に与えておくとそのうち魚は餌を食べずに水を汚す原因となってしまいます。

まとめ
ということで、今回は魚を大きく育てるのに必要なことについて解説していきました。
- 魚は温暖な場所に生息している方が成長速度が高い。
- フナはプランクトン食性のゲンゴロウブナの方が成長速度が早い。
- 魚をより大きく成長させるには生餌を常に食べられるように餌漬けにするのが一番です。
以上になります。
今回の記事を参考に魚を大きく成長させるといいですね。
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