今回は魚の種類数について生息地や環境を踏まえて解説していきます
魚は世界中の様々な場所に生息していますが、どれくらいの数の種類がいるのでしょうか。
この記事を読めば世界に生息している魚の種類、日本に生息している魚の種類がわかります。
それでは見ていきましょう。
魚の生息地
魚の生活している空間は非常に広くて水界全体にくまなく広がっています。
北海道をはじめとした寒冷地、日本の大半を占める温帯の淡水の地域、
アマゾンなどの熱帯を加え、海抜3000m以上の高山にある水域から平地に至る河川や湖沼などと広い範囲で淡水魚が生息しています。
海と言っても海浜域、浅海域、大陸棚、大陸斜面、外洋の表層から深海層までと日の当たる場所から暗黒の深海層や洞窟中までにも魚の生息地が広がっています。
しかし、魚類の全ての種が均等の個体数で構成され、
水塊に一様に分布しているわけではありません。
魚によっては年間の漁獲量が数百万トンに達するものもあれば、わずか数個体の採集記録しかない種もあり、それぞれの環境に適した特色のある魚類相を形成しています。
さらに、全ての魚が太古の時代から現代のような分布域を確保していたのではなく、
古生代から幾度となく起こってきた地殻変動や気候の変化、それに伴う水塊の環境要因の変化、そして他の生物との相互関係など、複雑な関わりの中で現在の魚の分布域が確立されたのです。
魚の種類はどれくらいあるのか
そんな長い年月をかけて進化を遂げてきた魚ですが、
現在は多くの種類に分かれていて、今では水のある場所ならば、
世界中の至るところに広く分布していることもあり、
全ての種類の数を正確に判断するのは極めて難しい状況です。
というのも、
今まで発表されてきた記録に基づいて種の総数を推計しようとしても全世界に分散している情報が非常に膨大なので、
もれなく全てを拾い切るのは至難の技と言えます。
さらには新種の登場によって魚の種類は年を追うごとに増えていきます。
また、同じ種類でも異なる名前のために抹消される種名もありますので、
正確な種類数を把握することは簡単ではありません。
全世界の種数
これまでに多くの研究者によって魚の種数の概算が試みていますが、
その数は17,000種類とも40,000種類とも言われています。
魚類は毎年200種くらい新種の報告がされていますし、
いまだに地理的に調査が不十分なこと、近年の研究手段の進歩を考慮していくとまだまだ種類は増える可能性はあります。
日本産魚類の種数
日本に生息している魚の種数は研究者にもよりますが、
おおよそ3000〜4000種類が分布されていると言われています。
日本に生息している海水魚は、大小さまざまな島からなる日本の国土を取り巻いている広大な海のおかげで、暖流と寒流の影響を受けていき、南と北の両方の方角から魚が入り混じって生息し、豊かな魚類相を成しています。
また、フナをはじめとした淡水魚も種類数は多く、
陸地面積は狭い日本ですが、フナをはじめとしたコイ科魚類を中心にして比較的豊かな淡水魚が見られます。
日本の淡水域は地理の歴史的にアジア大陸との関係が深く、
大陸から来たと考えられている淡水魚が非常に多いです。
そんな淡水魚も北と南の二つの経路を通じて移行してきたと言われており、
始新世には現在の淡水魚類の魚相の原型がすでにできていていました。
中新世以降は絶滅が生じたり、固有種が分化したりと、
更新性の氷河期を経て現代の分布が形成されたと言われています。
まとめ
ということで、今回は「魚類の種類数と生息環境」について解説していきました。
- 魚は淡水、海水、様々な環境に現在も古代にも多く生息していた生き物です。
- 種類数は科学者にもよるが17000〜40000種類とされ、今もなお、種類が増加している。
- 日本の魚は3000種類程度がおり、その中でも淡水魚はコイ科魚類が多い。
以上となります魚の種類数が多くてびっくりですね。
数えたらキリがなさそうです。
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