大陸移動説とアロワナの仲間|ナイルアロワナ

魚解説

今回は大陸移動説とアロワナの仲間の関係について解説して行きます。

昔は大陸が一つだった・・・そんな漠然な説の一つのきっかけとして
ナイルアロワナをはじめとしたアロワナの仲間が可能性を秘めているのかもしれませんね。

先生
先生

これを読めば「大陸移動説」の内容を理解することができますね。

大陸移動説とは

大陸移動説は、大陸は地球表面上を移動してその位置や形状を変えるという学説です。

発想自体は古くからあり様々な人物が述べていますが、
一般にはドイツの学者ヴェーゲナーが1912年に提唱した説が指されます。

大陸移動説は長く受容されませんでしたが、
現在はプレートテクトニクス理論の帰結のひとつとして実証され受け入れられています。

きっかけ

先生
先生

ヴェーゲナーは大陸移動を思いついたきっかけとして、
アフリカと南アメリカ大陸の形状が一致することでしょう。

女の子
女の子

そういえば、なんか形がにていますね

これについて言及している人物は、もっとも古くはフランドルの地図製作者とされ、
大陸アトランティスの沈降と海水準の変動に絡めて考察しています。

また、フンボルト(1801-1845)は

フンボルト(1801-1845)
フンボルト(1801-1845)

大西洋は一種の巨大な河底として誕生した。
そしてその河川水がまわりの大陸の海岸線を削り取っていった

と述べています。

1912年に開催された学会でヴェーゲナーは太古の時代に大西洋両岸の大陸が別々に漂流したとする「大陸移動説」を発表しました。

この説は、複数の学問の資料を元にして構築されています。

ヴェーゲナーはこの分裂前の超大陸を「パンゲア」と名付けたことで有名ですね。

ヴェーゲナーの大陸移動説

彼は、大陸が移動したという判断の根拠として、このような学問があります。

  • 地形学的根拠
  • 地球物理学的根拠
  • 地質学的根拠
  • 古生物学的根拠
  • 生物地理学的根拠

大陸移動説の評価

先生
先生

大陸移動説は賛否両論で、ヨーロッパやその南半球の植民地などでは好意的に評価する研究者も多かったそうですね。

大陸移動説は山脈を生み出す別の原動力を与えることができたからだそうです。

また、南半球では距離的にごく近いのに生物相がまったく異なるウォレス線のように大陸移動がなければどうしても説明がつかない
事例がいくつか発見されていました。

大陸移動説がまったく見向きもされなくなった時代でも、
南アフリカやオーストラリアの研究者に大陸移動を支持するものがいたのはこのためです。

一方、アメリカの研究者たちは大陸移動をおこすような駆動力は説明ができなかったため否定的に評価でした。

先生
先生

彼らはしばしば、ヴェーゲナーを専門外の学者として感情的に批判されました。

女の子
女の子

りふじんですね

生物地理学的根拠とアロワナ亜科

海を越えて渡ることができないミミズの分布、淡水ザリガニの分布など、
いくつかの不思議な隔離分布が知られています。

生物地理学ではこれを説明するのに陸橋説がありましたが、
大陸移動があって以前は陸続きであったとする方が遙かに説明がしやすいですね。

先生
先生

アロワナ亜科魚類もこれの一つですね

  • アロワナはユーラシア大陸
  • ピラルクーは南アメリカ大陸
  • ナイルアロワナはアフリカ大陸

このように同じアロワナ亜科の魚類でも大陸を離れて生息しています。

男の子
男の子

本当にバラバラですね

先生
先生

これも大陸移動説が一つの理由といわれていますね。

まとめ 

ということで、今回は大陸移動説とアロワナ亜科について解説していきました

あくまで一つの説にはなりますので、参考程度にとどめておきましょうね。

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