マブナとヘラブナの違いとは?簡単に見分ける方法と特徴を解説!

生物学

今回はマブナとヘラブナの見分け方について解説していきます。

マブナとヘラブナはそれぞれ標準和名ではありません。日本にいるフナの別名になります。しかし、フナ同士の見た目が非常に似ているため、いくつかのポイントで見分ける必要があります。

分類学としていうのならば「Carassius cuvieri」と「Carassius auratus」の違いという形になります。
フナ同士の見分け方は非常に困難ということはよく言いますが、この2種の見分け方は特に基本となりますので、まずはここから学んでいきましょう。

マブナとヘラブナとは

そもそもヘラブナとはゲンゴロウブナの品種改良された個体が全国に放流されたものであり、釣りの対象魚として多く知られるようになりました。

一方で、マブナは元々川や池に生息していたヘラブナ以外のフナを主に指すことが多いです。地方によってさまざまではありますが、ギンブナやキンブナの地方名であることが多いです。

先生
先生

このようにマブナとヘラブナの違いというのはシンプルに「ヘラブナかそれ以外か」というような扱いになります。

女の子
女の子

なんだかローランドみたいない言い方ですね

それぞれの体の特徴

では、ここからはそれぞれのフナの体の特徴について触れていきましょう。
それぞれに大きな特徴がありますのでゆっくりと見ていきましょう

体の形:

マブナ
体は少し横に平らで、側面には特に目立つ模様がありません。尾びれは丸みを帯びています。

ヘラブナ
体高がたかく、菱形に近い形をしています。側面には黒い縦の線があり、尾びれは尖っています。

色:

マブナ
体の色は銀色から金褐色で光沢感があります。
キンブナやオオキンブナの場合は黄色素胞が多く、腹部も黄色がかっています

ヘラブナ
体の色は灰褐色に近くで、青みがかっていている個体もおおいです。腹部は白い個体が多いのも特徴です。

顔の形

マブナ
目は少し小さくて、顔の真ん中にあります。
口は少し大きく、先が尖っています。

ヘラブナ
目はマブナと比べると大きめであり、口の位置と比べると少し下を向いています。
口は小さくて、先が丸みを帯びています。

これらのポイントを抑えることで、見た目だけでもマブナとヘラブナを容易に見分けることができます。
ただし、個体によっては特徴がわかりにくいこともあるので、いくつかの特徴を組み合わせて判断することが大切ですね。

分類が必要な場面

男の子
男の子

ヘラブナとマブナを見分けることって
そんなに大事なんですか?

先生
先生

釣りをするときには非常に重要なことですね。
この知識があると、釣りの成功率を大きく高めることができます。

釣り大会や競技

一番多く用いられる機会といえば、釣りの大会などでしょうか。

釣り大会に参加する際、対象が絞られているかよってルールが異なる場合があります。
正確な識別が求められることもありますので、しっかりとヘラブナかそれ以外の魚かを見分ける必要があります。

先生
先生

そう言った点を踏まえるとヘラブナ釣り師はフナを見分けるのには長けていますね。

養殖業

魚の養殖を行う際、ヘラブナとマブナを見分けることが重要です。
異なる種を混ぜて育てると、餌の選択や飼育方法が変わるため、管理が難しくなります。

生態調査

研究者や学生が生態調査を行う際、正確な魚の種類を見分けることは非常に重要です。
生態系の研究や保全活動では、異なる種の分布や生息状況を正確に把握する必要があります。

フィールドガイドや教育

自然観察や教育活動においても、ヘラブナとマブナの見分け方を学ぶことは大切です。
特に、子どもたちに魚の特徴や生態を教える際に役立ちます。

ヘラブナとマブナの見分け方を理解することは、釣りだけでなく、さまざまな場面で役立ちます。
これを身につけることで、釣りをより楽しむことができ、自然を理解する手助けにもなります。

同じフナでも異なる釣り方をする!?

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というのもヘラブナとマブナは、食性や行動パターンが異なるのでそれぞれで釣りの方法やテクニックが異なります。
どちらをターゲットにするかを明確にすることで、より効果的なアプローチが可能になります。
特定の魚を狙うことで、時間を無駄にせず、効率的に釣りを楽しむことができます。

エサの違い

特に大きいのはエサの違いでしょうか。同じフナですが、好む餌が異なるため見分けが重要になります。

ヘラブナを狙う際には主に練り餌や特製の餌を好むことが多く
マブナは虫やミミズなどを好む傾向があります。

先生
先生

もちろん練りえさでマブナを釣ることも可能ではありますが、
適切な餌を選ぶことでより多くの魚を釣り上げることができますよ。

釣り場の選択

ヘラブナとマブナが好む環境は異なるため、釣り場の選定も重要です。
どちらの魚が多い場所を選ぶことで、釣りの成果が向上します。

ヘラブナが好む静かな池や川と、マブナは淀のある用水路などと理解しておくことで
効率的に釣ることができますね。

詳しい内容はこちらも見てくださいね。

マブナの価値はあるのか?

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女の子
女の子

マブナってあまり価値がない魚なのかな・・・

先生
先生

そんなことはありません。
釣りにおいて、マブナとヘラブナはそれぞれ異なる価値がありますよ。

確かにヘラブナは釣りのターゲットとしての価値が高いです。
釣りの技術や戦略が試される対象で釣り人にとって人気もありますし、サイズが大きく、釣ったときの引きが強いので、釣りの楽しさを倍増させます。

逆に釣り堀などでの場合は非常に敷居が高く、釣ってもリリースする場所がほとんどになります。

先生
先生

反対にマブナは釣りが非常に容易なので敷居が低く誰でも楽しむことができます。

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また、マブナは地域や季節によっては食用としての価値があります。
特に西日本では冬になるとフナは旬とされ、佃煮や刺身として食べられる地域が多いです。

先生
先生

そのため、釣りを楽しむだけでなく、食卓にも直接つながる価値があります。

要するに、マブナは食材としての価値が高く、ヘラブナは釣りの楽しさを提供する存在です。
釣りをする人にとって、どちらも魅力的な魚ですが、目的や楽しみ方によって価値が異なります。

まとめ

マブナとヘラブナの見分け方についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

見た目の違いを理解することで、釣りや養殖、生態調査など、さまざまな場面で役立つ知識が身につきます。
特に釣りにおいては、どちらの魚をターゲットにするかで戦略や楽しみ方が大きく変わるため、正しい識別が大切です。

これをきっかけに、ぜひ自分でもマブナとヘラブナを見分ける練習をしてみてください!

さらにマブナを詳しく見分けたい場合はこちらから調べてみるといいですよ。

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