今回は川の汚れと魚の関係について解説していきます。
汚い川には当然魚は住まないというのはなんとなくわかりますが、明確な指標があります。
そして、水質悪化によって魚の生息域の変化についても解説していきます。
魚の分布と水質汚濁
魚の分布の仕方は、水の汚れと密接な関係があると言われています。
沖縄本島の北部は、山原と呼ばれるように山が多く、集落は加工近くの低地にあります。
そのようなわけで、加工域は汚れているところはありますが、
参観を流れる中流域や上流域は概ね清流になっています。
ところが開発が進んだ南部の地域では、全流域が市街地となっているところが多く、家庭排水が水源となっている有り様になっています。
水質悪化の指標とフナの限度
水質汚染の程度は「BOD(生物、化学的酸素消費量)」で示されます。
沖縄県の昭和60年度、環境白書によると、
北部の川のBODの値が2PPM以下でしたが、南部地域ではほとんどの川が10PPMを超えるところがあり、箸を流れる国婆川や窪地川などは120PPMに達する時もあります。
アユのように清流を好む魚に適する水質は3PPMが限度であり、
コイやフナなどでも5PPMを超えると生活に支障をきたす恐れがあると言われています。
南部では水が汚れてきたためにフナが住めなくなりましたし、
姿を消した魚も複数いるのではないでしょうか。
汚れている川でも生息している魚
しかし、水が汚れると、すべての魚が住めなくなるわけではありません。
ティラピアやグッピーなどは水の汚れに強く、真っ黒に汚れた市街地の下水溝にも生息しています。
汚れたドブ川にはアカムシやイトミミズなどの汚水生物が増えますが、
そんな生物をグッピーやティラピアなどは好んで食べます。
また家庭排水に含まれている残飯などもむさぼり食うので、
水が汚れると食物が豊かになると言うわけです。
汚れた川でも強い生態
水が著しく汚れたところでは魚の卵は育つはずがないのですが彼らはそれについていても特技を持っており、
グッピーは母親の体内で卵を孵化させ、子供を産みますので全く支障はないです。
またティラピラは母親の口の中で卵を育てて、魚は鰓呼吸するために口から水を吸い込みエラから吐き出すことによって口の中は常に水が流れています。
そのため、口の中では条件の管理した保育器のようなものであり、卵は順調に発生が進みます。実際に親の口の中から卵を半分取り出して、推定に置いてみると、口の中にある卵はほとんど孵化しましたが、取り出した。
卵は水生菌が発生して死んだものが多かったです。
まとめ
ということで、今回は河川の汚れと魚の関係について解説していきます。
- フナは5PPMが限度
- 外来種で水質悪化に強い個体が繁殖する
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