どうも、あおいふなです。
今回は山梨県富士五湖の一つである西湖の近くに位置する「クニマス展示館」に行ってきました!
この施設のメイン展示は、奇跡の復活を遂げた絶滅種「クニマス」。
しかし、なんと館内にフナの展示があるとの情報をキャッチし、早速調査してきました。
西湖の豊かな自然とともに、クニマスやフナが展示されているこの施設をじっくりご紹介していきます。魚好きの方や、富士山観光を計画中の方はぜひチェックしてくださいね!
クニマスを 70年間追い求めた歴史
クニマスとは、かつて秋田県の田沢湖にのみ生息していたマス科の淡水魚。水質悪化や人為的な影響により絶滅したとされていました。しかし、2010年に山梨県の西湖でその生存が確認され、一躍話題になりました。
この展示館では、クニマスの生態や田沢湖から西湖へとつながる70年の歴史を詳しく解説しています。かつて田沢湖から卵が分譲され、西湖に放流されたことが、奇跡の発見へとつながった経緯も紹介されています。
また、展示を通じてクニマスの復活だけでなく、生態系保全や湖の環境問題について考えるきっかけが得られるのもこの施設の特徴です。
フナ展示の魅力
西湖周辺に生息する魚を紹介するコーナーでは、フナの展示を見ることができます。
水槽にはゲンゴロウブナを1匹確認できました。体長は約10cmで、恐らく1~2年魚かと思われます。
水槽は60cmの一般的なサイズで、ろ過装置には上部フィルターが使用され、水温と酸素管理がしっかりと行われています。
ただし、壁面には苔が目立ち、少々管理が行き届いていない印象を受けました。展示されているフナは痩せており、目がやや大きく見えるのが特徴的です。
観察を進めると、自然とは異なる環境で飼育されているための影響が見受けられるようです。
さらに、フナだけでなくコイ、ウナギ、ナマズ、ヒメマスなど多様な魚たちも同じエリアで展示されています。これらの魚種がどのように共存しているのかを観察するのも面白いポイントです。
展示個体:ゲンゴロウブナ(体長10cmほど)
クニマス展示
館内の奥には、クニマスの展示水槽が設置されています。
この水槽は、湖底に住むクニマスの環境を再現するため、青色と白色の照明を使った工夫が施されています。薄暗い照明が湖底の雰囲気を演出し、見る人を引き込みます。
水槽内には大小5〜6匹のクニマスが展示されており、体格に応じて2つの水槽に分けて飼育されています。
展示魚は青褐色で、まるでニジマスの青色変異個体である「コバルトマス」を彷彿とさせる姿絵推しています。
しかし、一部の個体は頭部が変形しているように見えます。
これは水槽内での突進やジャンプによる影響ではないかと考えられます。
クニマス が生きていた理由
絶滅したと思われていたクニマスが西湖で生きていた背景には、1935年に田沢湖から約10万粒の卵が西湖に移植されたという事実があります。
その後、西湖の環境がクニマスに適していたため、ひっそりと繁殖し続けていたのです。
また、2010年に京都大学の中坊徹次教授による調査が行われ、遺伝子解析によりこの魚が確かにクニマスであることが判明しました。
この発見は、生物多様性保全の重要性を考える上で大きな意義を持っています。
今後は増殖したクニマスを田沢湖に里帰りさせる計画も進められていますが、そのためには田沢湖の水質改善が課題となっています。
まとめ
今回は、山梨県西湖にあるクニマス展示館をご紹介しました。
奇跡の魚・クニマスの展示だけでなく、フナや他の淡水魚も観察できるこの施設は、魚好きにはたまらないスポットです。
さらに、周辺では富士山観光や氷穴見学なども楽しめるので、訪問の際はぜひ計画に組み込んでみてください。
展示を通じて、湖の生物や環境について学べる貴重な体験になることでしょう!
水族館情報
住所 〒400-0334 山梨県南都留郡富士河口湖町西湖2068 TEL 0555-82-3111 0555-82-3456 (西湖漁協) E-Mail saiko.gyokyou@rainbow.plala.or.jp (西湖漁協) 営業時間 3月から11月まで 午前9時から午後5時 12月から2月まで 午前9時30分から午後4時30分 定休日 3月から11月まで 休館日なし 12月から2月まで 毎週水曜日
コメント