今回は、ナイルアロワナの展示している水族館として、川崎にある川崎水族館「カワスイ」 の紹介をしていきます。基本的にナイルアロワナは淡水専門の水族館でしかほとんど見ることができませんので、非常に珍しい存在です。
大都会で見ることができるこの機会を利用してみましょう。
展示しているコーナー
ナイルアロワナは、カワスイの10Fにある オセアニアアジアゾーンを超えた先のアフリカゾーンの最後に展示されています。
アフリカゾーンの 生物たちは、最古の大地に息づく、生命の輝きを感じられるような、力強く古代感 のある魚たちが多いですね。
私もポリプテルスやジムナーカス、バタフライフィッシュのような古代魚が 好きなので、このコーナーは楽しみの1つです。
ナイルアロワナの展示水槽
ナイルアロワナの展示している水槽は、今までのナイルアロワナ 飼育の常識を変えるような展示となっています。
基本的にはナイルアロワナを飼育する場合、立木などは極力使用しないことがセオリーのようになってきましたが、この水槽では 全体をどっしりと構えるような巨大な立木が置かれております。
こんなにも大きな流木があって大丈夫なのか と心配になりましたが、肝心の展示個体は流木の間をするすると通り抜けて泳いでいました。本人はあまり気にしていない様子ですね。むしろこれが自然の姿なのかもしれません。
さらに水槽の上部にはイモ科の 植物がアクアテラリウムのように植えられており、よく見ると、水草の根元にバタフライフィッシュが泳いでいます。
本来ならば、 ナイルアロワナの水槽 では、水草もあまり置かれる事は無いですが、こういう方法があるのですね。
展示個体について
展示している。ナイルアロワナは、状態として は、健康そのものであり、特に疾病を患っているわけでも、致命的な怪我や欠損があるわけでもありません。これはカワスイ の徹底した管理をおかげでしょう。
展示個体は40から50センチ程度の大きさですが、水槽が大きく特に窮屈さも感じません。私もこんな環境で飼育したかったな。
砂底は砂が敷いており、しばし ナイルアロワナが砂底をモゴモゴしている姿を見ることもできます。展示としては全く問題ないですね。
混泳個体について
- ナイルアロワナ
- バタフライフィッシュ
- エレファントノーズフィッシュ
- バードビークエレファント
- シノドンディスバテンソーダ
- シノドンディスエウプテルス
この水槽では、非常に混泳 個体が多く 驚かされます。基本的にナイルアロワナは他の魚に対して攻撃的なので、 単独でも飼育が推奨される生き物ですが、この水族館では アフリカに生息している水域の魚たちと一緒に泳いでいます。
なぜ混泳が成功しているのか
いくつか仮説が立てられますが、角分けがしっかりしている。混泳個体 が丈夫である、逃げ場所が確保されているこの3つかと思います。
まず炭分けとして、ナイルアロワナはこの水槽のほとんどを泳ぐことができ、縄張りになるような他の魚がいません。ほとんどナイルアロワナが主役と言っているようなものです。
次に混泳個体ですが、ナマズの仲間でも 比較的体の硬いシノドンディスや
硬めの鱗を持つ バタフライフィッシュ と泳いでいますので、万が一攻撃をされてもそこまでのダメージが入らないのではないかと考察されます。
そして、何よりもこの水槽にある水草や流木が 隠れ姿を隠す隠れ家として、攻撃から身を守るシェルターとして活用できるのではないでしょうか。
このような展示によってこの水槽の調和が保たれているのだと思います。この飼育員さんには感服を受けます。
まとめ
今回は川崎水族館について 開設していきました。この水族館は比較的新しく、飼育技術や展示のクオリティーが高いので、アミューズメント 施設として遊びに行くのも面白いですね。
飼育展示を通じて、ナイルアロワナに興味を持っていただく人が増えたら嬉しいなと筆者は思います。
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