琵琶湖周辺の自然を感じられる施設が滋賀県には多くありますが、その中でもひっそりとした魅力を放つ「小さなびわ湖水族館」をご存知でしょうか?
この水族館は琵琶湖に生息する淡水魚の展示に特化しており、規模は小さいながらも、地元の水生生物について学べる貴重な場所です。
しかも、なんと入館無料!琵琶湖博物館のような大型施設も素晴らしいですが、こちらのような地域密着型の施設も見逃せません。
今回の訪問では、フナをはじめとするコイ科の魚たちがどのように展示されているか、また展示環境や施設全体の雰囲気について詳しくリポートします。
では、さっそくご覧ください!
フナが泳ぐ展示水槽

館内に入ると、まず目を引くのがフナの展示水槽です。
この水槽では、琵琶湖に生息する以下の3種類のフナが混泳しています。



水槽の大きさとしては180cm位の一般飼育環境の中では巨大な水槽で、ゲンゴロウブナとニゴロブナ、ギンブナのが展示されています。
これらの魚が一つの水槽で展示されているのは、琵琶湖の自然環境を再現しているからでしょう。同じフナでも、成魚になるとそれぞれ体高や体色が異なるため、比較的簡単に見分けられます
ゲンゴロウブナ
最も体高があり、がっしりとした体型。
ギンブナ
ゲンゴロウブナよりやや小さく、銀色の光沢が特徴的。
ニゴロブナ
細身で体高が低め。
この展示は、琵琶湖の多様な生態系を観察する良い機会となっています。
変異個体


水槽の中には、ヒブナと呼ばれる体色が変化した個体も展示されています。
金魚とは異なり、フナの自然な色彩変異の一例を観察できるのは非常に珍しい体験です。
このような変異個体についても、丁寧に解説されており、ただ魚を見るだけでなく、生態や遺伝についても学べる工夫がされています。
アクセサリー

水槽の中央には大きな流木が配置されており、自然に近いシンプルなデザインが特徴です。
魚たちが流木の間をすいすいと泳ぐ様子は、まるで琵琶湖の中を覗いているような感覚にさせてくれます。
また、照明には明るいLEDライトが2台使用されており、水槽全体がしっかりと照らされています。
他の水族館では、淡水魚の展示水槽が暗く写真撮影が難しいことが多いですが、
ここでは写真撮影もストレスなく行えるのが嬉しいポイントです。
混泳魚





フナと一緒に展示されている魚たちも琵琶湖由来のコイ科魚類が中心です。主に以下の魚が混泳しています。
- タカハヤ
- タナゴ
- コイ
- ニゴイ
これらの魚たちはフナよりもやや小型の種類が多いですが、水槽内ではフナの大きさが目立ちます。
特に、ゲンゴロウブナはこの水槽の中で最も大きく存在感があります。
水槽の近くには解説パネルが充実しており、琵琶湖の淡水魚について学べる仕組みも整っています。
生態系のバランスや魚たちの特徴について知る良い機会です。
総評




小さなびわ湖水族館はその名の通り規模こそ小さいものの、琵琶湖に生息する淡水魚の魅力を存分に伝える施設です。
特にフナの展示は規模も大きく、混泳水槽で自然な姿を観察できるのは貴重な体験です。
施設はJR長浜駅のすぐ近くにあり、アクセスの良さも魅力の一つ。
地元住民だけでなく、観光で訪れる方にもおすすめのスポットです。

無料でこれだけ楽しめる施設はなかなかありませんので、
ぜひ一度足を運んでみてください。
水族館情報


所在施設:えきまちテラス長浜
所在地:〒526-0057 滋賀県長浜市北船町3-3
電話番号:077-532-0008
営業時間:9:00〜23:00(えきまちテラス長浜の営業時間)
アクセス
電車:JR長浜駅東口から徒歩1分
車 :北陸自動車道 長浜ICから15分
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