今回は、滋賀県にある琵琶湖ベースについての訪問機を書いていきます。ここの水族館は、琵琶湖のそばにある、淡水魚専門の水族館で、規模は小さいものの、展示個体数が非常に多く、淡水魚好きや両生類が好きな人には非常に刺さる水族館だと思います。
ここの営業日は基本的に金土日曜日のみになりますので、サービス業の私からするとなかなか厳しいですね。私は金曜日のタイミングを狙って、ここの水族館に来てみました。
滋賀県にある水族館と言えば、ここ以外に長浜にある小さな琵琶湖水族館 と、草津市にある琵琶湖博物館になりますが、どこも長期滞在しますし、場所も離れているので、1日で全て見回るのは少々難しいかもしれません。私の場合、1つの水族館に1時間から3時間は滞在してしまうので、琵琶湖ベースに行ったタイミングで 琵琶湖博物館に行けないことが確定しました。
展示している個体
ここの水族館では船が4種類展示されています。船のいる水槽は全部で4カ所。
ニゴロブナ、ギンブナ、キンブナ、ナガブナ になります。 展示しているフナ のの中ではトップクラスです。水族館の規模としては非常に小さいのですが、淡水魚両生類の展示はとにかく多く、展示の仕方も非常に丁寧です。
関内の雰囲気としては、水族館などのアミューズメントパークと言うよりかは研究室(ラボ) に近い雰囲気です。 ひっそりと、 多くの水槽に囲まれながら、のんびりと調べ物をしたり、魚の研究をしているような雰囲気に近いですね。
全国の日本淡水魚のファンが集まる聖地のようなところでしょうか、とにかく淡水魚に対する愛がすごく、グッズやイラストの展示のクオリティーが非常に高いです。
ここの水族館の展示方法は、基本的に1つの水槽で1種類から2種類の魚を展示する分類学的展示ですが、とにかく展示個体が多いので、見応えがあります。
びわこブース
展示個体:ギンブナ、ニゴロブナ、ギンブナ(色彩変異)
混泳個体:特になし
アクセサリー:岩のみ
底砂:砂利
琵琶湖にいる魚をまとめたコーナーで、この水槽のコーナーの1番右端にフナ を展示している水槽があります。
フナの 他にはワタカ、ビワヒガイ、タナゴ類 が見られます。ここの水槽は 非常にシンプルなレイアウトで、岩などが少しある程度になります。
展示しているヒブナ は、体が赤みを帯びているだけでなく、ヒレも少し長めで、コメットに近い雰囲気を醸しています。
ここの水槽にいるフナ は、どれも小型の個体なので、見分けが非常に難しいです。特に見分ける場所が少なく、目の大きさや顔つき位でしょうか。
ギンブナとニゴロブナの幼魚 の違いは、私でも頭を抱えます。
展示している個体は、人慣れしているのか、水槽の奥には隠れず、すぐに前に集まってきます。 近くに集まりすぎて写真の撮影が難しい位でした。個体としての健康状態は非常によさげで、ちゃんと餌は食べているようですね。展示係も問題はなく、照明もしっかりとしております。
ただここのエリアの通路が狭く、水槽も下の方なので、撮影が少々難しいです 魚たちの動きも早いので、シャッター速度を高めにし、なるべく遠目から広角レンズで狙うのが良いでしょう。
琵琶湖湖岸の水辺
展示個体:ギンブナ
混泳個体:コイ、モツゴ、アブラハヤ、ウグイ、ギギ、ズナガニゴイ
アクセサリー:水草(セキショウモ、エビモ)、流木、岩
琵琶湖の湖岸を模した水槽です。フナ を展示している水槽の中でも珍しく、非常に水草が多い自然に溢れた展示となっています。
展示している個体は、ズナガニゴイ 以外は、すべて琵琶湖に生息している魚で統一されています。
ここに展示されているフナ の大半は、体調5センチ程度の小型の個体で、1匹だけ10センチを超えた個体が泳いでいます。
この子たちはまだ小型固体なので、水草を食べないでいられるとされ、この水槽が 許されたのでしょう。
ここの水槽は照明もメタハラランプを使用していることもあり、水槽全体がかなり明るくて撮影もしやすいです。障害物などが多すぎて魚が逃げやすいですが、水槽のレイアウトが非常に良いので、どこから撮影しても縁になりやすいです
ただ水槽の位置の関係で、若干壁からの映り込みが気になるところですね。小さめの個体よりも大きめの魚を狙うと雰囲気がかなり良いです。唯一気になることと言えば混迷しているズナガニゴイでしょうか。
どういうことなのか飼育員さんに聞いたところ、
以前飼育していた水槽では大きくなりすぎてしまったため、この水槽に移動されたのだとか。
水草はセキショウモとエビモになります。
一部は 石や立木に、苔のようにウィローモスが植えてあり、どれも自然な雰囲気を感じますね。
みんなで水族館〜希少淡水魚ブース②
展示個体:キンブナ、ナガブナ
混泳個体:なし
アクセサリー:岩
ここでは、希少性の高い淡水魚まとめて展示しているコーナーで、40センチ位の水槽を縦に並べています。アクセサリーとしては岩が少しある位ですが、どれもこけしており、意外と雰囲気ができていると感じますね。掃除ができていないだけかもしれませんが、水槽の全面が綺麗なので これは意図的に苔を生やしているのでしょう。
展示されているフナ ですが、水槽のサイズの割には大きめの個体になります。
特にキンブナ は、体調10センチを超えている個体もいます。 小型の種類の中では立派ですね。
キンブナとナガブナ を並べているので、 体の特徴などを 比較できるようになるのは良いことですね。 こうして見てみると、キンブナ の方が体の色が黄色で、ナガブナは 赤褐色をしています。諏訪湖では「アカブナ」 と言われてるだけありますね。
ここのコーナーの廊下は投げ込み式のフィルターをしており、ろ過性能は心もとないですが、水も濁っていませんし、丁寧に水質管理がされているのでしょう。
展示の仕方にも非常にこだわっており、キンブナの方が 砂は細かく、ナガブナ のほうは砂利があり、丸みのある小石も入っています。
おそらく、生息している環境を考慮して変えているのでしょう。なかなかあなどれませんね。
まとめ
ということで、今回はびわこベースに行ってみました。
このほかにも琵琶湖に生息している魚からサンショウウオなどの両生類なども多く展示していますので、淡水魚マニアにはたまらない水族館かと思います。
休みが合う方は遊びに行ってみてもいいですね。
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