今回はフナに入れる水草のメリットについて解説していきます。
そこで、水草を入れた上での利点や注意点、コツについて解説していきます。
フナ水槽に水草を入れるメリット

フナを飼育している水槽としては一般的に何も入っていなかったり、入っていても岩や流木のような水槽が多いです。
水草がないと管理はしやすいとは思いますが、どこか味気ない水槽になります。
フナが落ち着く、怪我を抑える。
まずは魚が落ち着きやすい環境を作ることができます。
水草は自然のものですし、たくさん植えることで、魚の視界が緑で覆われて落ち着くようになりますね。
同じようなアクセサリーとしては岩や流木がありますが、
ちょっとした時に突進してしまう特性の魚です。
そのため、岩や流木などの尖っている角で怪我をしてしまう恐れがありますね。
そうでなくても水槽の壁に突進してしまえば脳震盪を起こすこともあります。
その点を踏まえると水草自体は柔らかいので、触れても怪我をすることは少ないです。
水草は水槽ないのクッションとしての役割もあります。
水槽全体の景観が良くなる


次の良さとしては水槽の景観が良くなるということですね。
これは何も入っていない水槽と比べると見栄えが良く、癒される水槽となります。
特にフナの場合は、実際に生息する自然環境を再現することによって、自然らしさが出てきます。
私は水槽を見る時には「魚が生息している川の中を覗く」ようなワクワク感が出てきますね。
水質浄化能力の向上
水草は養分を吸収することで、水質改善に役立ちます。
水草にとっての養分とは、魚たちのフンや餌の食べ残しから発生した物質ですので、水草が養分を吸収・消化することで、水槽内の水質が清浄化されていきます。
また、水草が光合成をすることで二酸化炭素を吸収し、酸素を供給するのも水質改善効果の1つになるのです。
フナの場合は特に食事量が多く、水を汚しやすい魚ですからね、
水草を植えていると水質の悪化が緩和されたりしますので、水換えの頻度が減っていきますね。
フナと水草水槽する上での注意点
フナが食べてしまう。

まずあるのがフナが水草を食べてしまうということでしょう。
種類にもよりますが、フナは雑食性ですので、水草を全く食べないということはありません。
せっかく植えてた水草が気がついたらエサとしてむしゃむしゃ食べたれてしまう・・・ということもあるかもしれませんね。
そのためにも食べられない工夫をしていきましょう。
掘り起こしてしまう。

次にあるのが水草が掘り起こされてしまうということでしょう。
これはフナとして水底にある砂を吸い込んでから餌だけを鰓で濾し、砂を吐き出してしまうという性質があることが原因です。
そうでなくてもフナが大きく成長すると泳ぐ力も強くなりますので、砂などはすぐに巻き上げられてしまいます。
そうしているうちに水槽の中に植えられている水草が掘り起こされて気がついたら浮き草のように水面に漂っていることも少なくありません。
そのため、掘り起こさないように工夫していきましょう。
フナが隠れてしまい出てこなくなる

これはどのアクセサリーでも同じですが、環境に適応していないと水槽の隅やアクセサリーの影に隠れて出てこなくなります。
水草の設置する場所を背面にして隠れられないようにする方法やそもそも環境に慣れさせて仕舞えば自然と水槽の手前を泳ぐようになりますからね。
水草の食害を防ぐコツ
ここからは、先ほど紹介した問題点に対するポイントについての対策方法について解説していきます。
フナに浮上性のエサを慣れさせておく

まずは浮上性のエサに慣らせるということでしょうか。
この食事方法になれることで、フナは餌を水面から食べるようになり、砂を吸い込む動作をしなくなります。
これによりエサを食べる時以外の時間でも水底の砂を吸い込まなくなります。
水草を掘り起こすリスクが減少し、長期間管理ができるようになります。
また、魚がエサを食べているのか確認もできますから、
日々の飼育管理が容易になりますね。
エサを固定させる
水草を食べられないようにするくふうとしては「エサを固定させる」ことが重要です。
ソウギョやワタカのように水草を好んで食べるわけではありません。
フナは多かれ少なかれ動物プランクトンや水生生物を好んで食べますから、
水草を食べているのは本当に空腹状態か、異様に水草の趣向性が高い個体になります。
これは、フナを常に満腹にさせて水草を摂食させるスキを与えないようにしましょう。
コツとしては水草よりも趣向性の高い生餌に慣れさせておくということです。
私は水槽に導入した当初はギンブナが水草を食べていたのですが、
水槽内に大量の藻エビを入れることにより、水草よりもエビを摂食するようになりました。
現在は配合エサに慣れさせており、水草の摂食も抑えられています。
食べられないor成長速度の高い水草を選ぶ

どんなに対策としても好んで水草を食べる個体も中にはいます。
その場合は摂食されにくい水草を選びましょう。
摂食されにくい水草の特徴としては一つ一つの葉が大きいもの、葉が硬いものを選ぶことです。
コイ科をはじめとする魚の口腔には歯がありませんから、そのような水草は食いちぎられることはありません。
また、それ以外の水草でも摂食される以上に成長する水草ならば食べ尽くされる前に成長します。
定期的にメンテナンスが必要ですが、このような水草から行なっていきましょう
掘り起こされない工夫をする
底砂は砂利を使用する(舞い上がりにくい)

まずは水底に敷く砂を工夫しましょう。
細かい砂やソイルなどはフナが泳ぐだけですぐに舞い上がってしまいますので、一粒の重量がそこそこある砂利を採用すると水底の地形が変化しにくく、水草が掘り起こされにくくなります。
当然、大磯砂などの砂利では生育しやすい水草が限られていきますので、そこは丁寧に確認してみてください。
根を張る植物を利用する。
次に根を張る植物を採用するということです。
言わずもがな、水底にきちんと名を張っている水草ならばちょっと砂が巻き上げられても掘り起こされることはありません。
特にバリスネリアのような葉っぱの細い水草は「ヒゲ根」と言われるように水底に広範囲に根を張りますので、引っこ抜かれづらくなります。
オモリまきをする

一方で、根を張らない、茎だけで販売している水草はオモリ巻きをして対応しましょう。
ポットなどで販売しているものもしばらくはそのままの方が掘り起こされずに済みます。
しばらく管理していて根が増えてきたタイミングを見計らって地植えしたり、流木に活着させてみましょう。
砂利に潜る魚との混泳は控える(大型のドジョウ、ウナギ)

次に混泳魚との兼ね合いに気をつけましょう。
フナと混泳できる魚の中にはドジョウやカマツカ、ウナギなど水底の砂に潜る魚が多くいます。
水底に潜っているとどうしても水草が掘り起こされやすくなります。
水草をメインで水槽を立ち上げる際にはこのような魚との混泳を控えるといいでしょう。
また、ドジョウとの混泳をする場合、小型の個体かつ底砂が大磯砂ならば水底に潜らなくなります。
私の混泳しているドジョウは水底に潜らないので、水草水槽でも両立しています。
それがドジョウにとって良いことであるのかどうかは言い切れませんがね。
流木に活着させる

次に紹介する方法は流木に活着させる方法です。
活着させる際には全体を覆うくらい密度深くしておきたいですね。角などでフナが怪我をしますので注意しましょう。
活着できる水草としてはアヌビアス系統やミクロソリウム系統と
比較的に陰性であり、日光が少なくてCO2も少ないので、フナ飼育との相性は比較的良いですね。
そのほかにも活着できるものとしてウィローモスなどがありますが、フナに摂食されやすいのでここではあまりお勧めできませんね。
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