水草は、周辺の環境を守り、他の植物の生活環境になるという重要な働きをしています。
しかし、昨今における水辺の環境破壊により、絶滅に瀕死している水草も少なくありません。
環境においての関わり(化学的・物理的機能)
河川や湖沼において水生植物は、周辺の環境を守る役割を担っています。
波を和らげる
まずは波を和らげると言うことでしょうか。
岸辺に抽水植物が生えていることで防波堤に近い効果があります。
水の温度を保つ
次にあるのは水の温度を保つ点です。
水面に浮葉植物が敷き詰めてある状態ならば日光が遮られますし、
植物が密集することで影もできます。
水質浄化を促進する
次に水質浄化効果ですが、これには2つあります。
一つは水草の茎や葉に汚れが付着すること、根から汚水を吸い上げることで水質浄化を促進することです。
いずれにおいても水草があることで、水質が良くなりますので、植えてある方がいいですね。
風を和らげる
フナ(魚)との関わり
水辺には水を利用して生きるさまざまな動物が暮らしています。
動物たちはさまざまな形で水生動物を利用して生きています。
魚の産卵場所になる
まずは産卵場所です。
メダカはホテイソウなどの浮遊植物の根に産卵しますし、フナも粘着卵を沈水植物の葉や茎などに付着させます。
隠れ家となる
次に隠れ家になると言う点ですが、魚類は水草に隠れていることが多いです。
琵琶湖では岸辺に生えているヨシ帯にニゴロブナの仔魚が集まって成長している姿を見ることができます。
食料となる
最後に食料となるという点は、水草を捕食する魚がいる点です。
ワタカやフナも雑食性で水草の柔らかい葉を食べますし、ゲンゴロウブナが食べる植物プランクトンも浮遊植物です。
他の生物との関わり
人間との関わり
食料となる
水草の食料としてはなんと言っても「レンコン」でしょうか。これはハスの根になります。
それ以外にもジュンサイなどは水草の中でも食用として有名です。
広い意味で言えば、お米となる「イネ」や寿司には欠かせない「わさび」も水生植物のに一つになりますね。
鑑賞目的となる
次に鑑賞目的ですが、こちらはアクアリウムやビオトープなどになります。
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