フナ水槽において水草を両立させる飼育方法|フナと水草水槽

導入編

今回はフナ飼育において水草を両立させる飼育方法について解説して行きます。

今まで、フナと水草水槽メリットやオススメな水草について解説して行きましたが、
具体的にはどのような飼育環境にすればいいのか行っていませんでしたね。

ここからはフナに合わせた飼育方法について簡単に説明して行きますので、是非ともご覧ください。

フナ主体の環境作りをする

まず、重要なのは「水槽環境の主体はフナ」ということです。

フナを飼育している水槽に水草を入れるのと、水草水槽にフナを入れるのとは全く異なります。

以前、私も水草水槽を製作していたことがありますが
水槽の雰囲気が良かったので、試しにフナを入れてみた結果、散々な結果となりました。

水草主体の水槽にフナを入れた末路

ソイルが舞う
フナが泳ぐだけでソイルが舞って水が濁ってしまい、水槽な何も見えなくなったり、水草にソイルの破片が被ってしまう。

水草が枯れる
フナによって水草が掘り起こされたり食べられたりすることで、水草の状態が悪化する。


フナに対してもストレスがかかる
さらには水草水槽の光量強いために、フナが暴れたり、隅に隠れてしまったりと散々な結果になる・・・

あくまでも、ここではテーマを再度見直してから進めて行きましょうね。

砂は大磯砂を使用する

まずは水槽の砂を「大磯砂」にしてみましょう。大磯砂は粒がやや小さめの砂利になります。

水草水槽の場合は大抵の場合はソイルを用いますが、フナ飼育の場合、ソイルを使用すると少しフナが泳ぐだけでソイルが舞い上がってしまい、水槽全体が濁ってしまいます。

川魚でよく使用される田砂もわるくはありませんが、粒が小さいためにフナが泳ぐとソイル同様に舞い上がりやすいです。

大磯砂程度の粒の大きさだと隙間ができやすく、水草が根を生やしやくなります。

また水槽の底に糞や水草のカスがたまりそこに水草の根が生えることで養分を吸収しやすくもなりますので一石二鳥ですね。

濾過方式は底面濾過

次に濾過方式ですが、底面濾過を採用しましょう。

これは、砂利を濾過材としても活用できるだけでなく、水の流れを作ってあげることで水槽全体の循環が良くなります。

そのままでは濾過性能が足りなくなるので、可能であれば底面濾過に外部フィルターを連結させて濾過性能を底上げしましょう。

光の量は強すぎない

次に光の量ですが、こちらはほどほどにしておきましょう。
フナにストレスがかからない程度の明るさでの飼育を行います。

その観点からも強い光を使用しないといけない水草は避けておきましょうね。

必要に応じてエアレーションを添加する

次にエアレーションの添加ですが、これは可能ならしておきましょう。
水草は光合成を行いますが、夜間に光がない状態では光合成をせずに動物と同様に呼吸を行います。

そのため、消灯している時間帯には水槽内の酸素がどんどん欠乏していくということですね。
フナ自体はある程度酸欠には強い魚にはなりますが、極力ストレスをかけたくないので水草を多く入れている時にはエアレーションを添加してあげるといいです。

当然、エアレーションを添加することで、水槽内の二酸化炭素も曝気されてすくなくなりますので、二酸化炭素の添加が必要な水草の導入は避けておきましょう。

エサやりは浮上性のものを慣れさせる。

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次はエサのやり方ですが、こちらは浮上性で趣向性の高いエサにされさせておきましょう。

これは、フナの食事行動が水面で行うことにより、水底の砂を掘り起こす行動が減るからです。
これにより、水底に植えられている水草が掘り起こされるリスクを軽減できますのでおすすめです。

浮上性のエサを慣れさせる方法につきましては別の記事で紹介しているので、そちらを参考にしてみてください。

植えるべき水草の特徴

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と、ここまで水槽設備や飼育方法について解説して行きましたが、
肝心の水草はどんなものを選んだらいいのかについて語っていませんでしたね。

結論を言うと、この水槽設備で育成できる水草に限定して選ぶと言うことになります。

水草の条件は
  • フナに食害されにくく、食べられても成長速度の速いもの。
  • ソイルではなくて大磯砂の底砂でも育成ができる
  • 光量は強くなくても育成できる
  • 二酸化炭素の添加がなくても育成できる
  • かつ、淡水魚の水槽風景に合うもの

すごくハードルが高そうに言っていますが、適応できる水草は意外と多いです。

これに関してはおすすめの水草について解説している記事がありますので、そちらを参考にしてみてくださいね。

個人的にはセキショウモやオオカナダモが好みですね。

水草のレイアウト

それではいよいよ、水草を植えて行きましょう。
しかし、通常の水草水槽とはレイアウトを気をつけていくことがあります。

背面のみに水草を設置して隠れるスペースを減らす。

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本来は背丈の長めの水草は中景〜後景で段を作るのがセオリーです。
しかし、フナは臆病な性格なので、中間に背丈の高めの水草があるとすぐに隠れてしまいます。

今回は水槽の主役は水草ではなくてフナです。フナが隠れないように背丈の高い水草は極力背面のみにしておきましょう。

また、フナを飼育する際には正面以外の壁面、側面と背面は不透明なバックスクリーンで覆っておくと落ち着きます。

可能なら、水槽の三面を水草で覆ってしまえば、少し隠れ家的な雰囲気が出てきますのでいいでしょう。

水槽の前面には遊泳スペースを確保する

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次に水槽の前面には遊泳スペースを確保しておきましょう。
こうすることによって自然とフナが水槽の前面を泳ぐことができます

逆にこうしておかないと、フナは後のスペースにずっと隠れてしまいますからね。

背面だけしか水草が置けないなんて水槽が単調になってしまうと思う方がいるとおもいますので、代替案として水槽の側面は水草を置いても結構です。

ここを中景として水草を設置して行きましょう。

金魚藻関連はしっかりと沈める

次に金魚藻系の水草はしっかりと沈めてあげてください。
金魚藻と呼ばれる水草は基本的に根が張りづらく、少しでも水底を掘られると掘り起こされてしまいます。

そのため、水草が浮き上がらないようにオモリを巻きつけて沈めておきましょう。

なお、強く巻きすぎると水草が溶けてしまいますので、ほどほどに。

大型の個体飼育の際には活着できる水草はかっちゃくさせる。

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ある程度フナが大きく成長してしまったら、泳ぐ力がかなり強くなります。

尾鰭を振るだけでも水底の砂や砂利が巻き上がってしまいますので、
このような場合は砂利に水草を植えるのではなく、流木や岩に活着させた水草を採用しましょう。

水草付きの流木は市販していますし、自作することもできます。

極力使用する流木は尖っていないものを使用してあげるとフナが流木に激突した際に怪我をせずに済みます。

水草は気持ち伸びすぎくらいの方がいい。

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最後に管理ですが、これは本来の水草水槽よりもずさんでも大丈夫です。

ある程度伸びすぎている方が野生感があっていいです。
水草が伸びすぎて水面を覆ってしまったり、水草がボリュームが増えて魚が見えなくなってしまった時くらいにトリミングなどを行って行きましょう。

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