- 学名:Carassius auratus longsdorfii (Temminck et Schlegel)
- 地方名:マブナ、ヒラブナ、ヒワラ
- 生息地:日本全土の中・下流、湖沼
- 標準体長:平均25cm
- 老成体長:40cm以上
- 鰓耙数:36~73本
- 背鰭条数:14~21条
見分けるコツ
体高が高い
尾鰭が丸い
尻鰭起点付近よりも後方で体高が窄まる
概要
日本各地、朝鮮半島、中国大陸の温帯域に広く分布する。
体は側偏し長楕円形をしており、体長は25cm程度。体高はやや高く、尾柄は高い。また、臀鰭より先にかけて体高が急激に窄まる為、分類を行う際には良い着目点となる。口は斜位に向く。
背鰭基底は長く、背鰭は15~18条で臀鰭は6条。鰓把数は40~70程度とゲンゴロウブナ、二ゴロブナに次いで多い。
体色は背面がオリーブ掛かった緑褐色で腹面が銀褐色。尾柄部に現れる稚魚斑は、体長3cm前後まで、他のフナ類に比べて非常に顕著であることが多い。これが小型個体の場合のいい区別点となっている。
下流の淀みや流れの緩やかな中流全域、浅い湖沼など、水草の繁殖する砂泥底に生息する。腸の長さは体長の3倍とC.auratusの中では平均的であり、動物性も植物性も好んで食べる。産卵期は4~6月。大雨の後に浅瀬に集まり卵する。
本亜種は雌しか存在せず、他のコイ科魚類の精子の刺激を利用して単為生殖を行う。
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