今回はフナの刺身の魅力について解説していきます。
皆さんはフナの刺身を食べたことがありますか?
フナは淡水魚で川や湖に住んでいる魚です。その刺身は海の魚とはまた違った風味があり、特別な美味しさがあります。
この記事ではフナの刺身がどんな魅力を持っているのか、そしてどうして多くの人に愛されているのかを紹介していきます。
フナの刺身について
フナは泥臭いイメージがあるかもしれませんが、エサを食べない冬場は臭みが少なく、脂も乗って美味とされています。
人によっては「刺身の中で一番美味しい魚」と称されるほどの川魚で、食感や味覚には多くの食通を唸らせますね。
ここではそんな刺身の魅力について科学的に解説していきます。
フナの刺身は甘い!?
フナの刺身を食べて甘みを感じることがありますが、実はフナの身には甘味部分が含まれていることがわかっております。
甘味の正体はグリシンとアラニンです。
甘味系遊離アミノ酸は「アラニン」、「グリシン」、「プロリン」、「セリン」、「スレオニン」などが存在します。
一般的に魚の旨みは「イノシン酸」が主になるのですが、フナの身にはイノシン酸に加えてグリシンが約150mg/100gもあり、普通の魚の10倍も多く含まれています。
フナを食べるとぐっすりと眠ることもできますね。
フナの刺身は2日目も美味しい
魚のうまみ成分は主にイノシン酸があります。 このイノシン酸は、魚が死んでから細胞のAT P分子が 分解されて生成されます。
生物の死亡直後には、イノシン酸はなく、時間とともに訂正されますので、熟成とも言えるかもしれませんね。
旨味の成分であるイノシン酸は、フナが 硬直した後2日から5日にかけて増加し、 死亡直後と比べ2倍もの数値となります。
さばきたてのフナの刺身は コリコリとした食感と甘みを楽しむことができます。
できたら、刺身は全部食べずに、残しておいて、
次の日に食べたらもっと美味しくなるかもしれませんね。
性別によって刺身の色味が違う
ふなの刺身の色といえば、白からも色が多いのですが、中には赤い身のものもあります。
もしかして痛んでいるのではないかと思われる方もいるかと思いますが、
実はそれは性別によって色味が異なっているからですね。
フナの雄の中には、白子が成熟してくると、実の色が赤くなるものがいます。
鮮度上には問題はありませんからご安心して食べてください。
特にギンブナの場合はオスがは少ないですから赤い身は貴重ですよ。
部位によって食感が違う!?
フナの刺身は部位によって味覚が異なっており、背側と腹側、尾びれ付近で食感や脂ののりが異なっています。
寄生虫にリスクは?
皆さんが気になる寄生虫のリスクですが、当然ないというわけではありません。
全国的には寄生虫は減少傾向になりますが、それでも寄生虫自体が絶滅しているわけでもありませんし、中間宿主が存在していないわけでもありません。
フナは雑食性であり、さまざまな生物を食べていますから。完全に安全とは言えないでしょう。
しかし、それは全ての魚類に言えることですし、海水魚となんら変わりません。
それでも、毎日多くのフナを食べるわけでは訳ではなければ気にしなくて大丈夫でしょう。
寄生虫に関する記事は別にあげていますので、よければそちらを参照ください。
フナの刺身の入手できる店舗
大竹屋
大竹屋は宍道湖の漁師が営む鮮魚店です。昭和53年に創業して以来、宍道湖の幸を専門に皆様へお届けしております。早朝、宍道湖に船を出して漁をしています。
冬場になるとフナの漁を行われます。
12月から3月にかけてはフナが店頭に並びます。
非常に人気なので、開店前には行列ができるほどですね。
鳥浜漁業組
三方湖でフナ漁をしている漁業組合です。
冬季にフナの刺身を入手したい場合には午前中に漁業組合に連絡してみてください。
購入できるかもしれません。
まとめ
ということで、今回はフナの刺身の魅力について解説していきました
フナの刺身は、独特の風味と食感が魅力です。特に新鮮なフナは、口に入れた瞬間に広がる甘みと、ぷりぷりとした歯ごたえが楽しめます。
少しクセのある味わいがあるため、フナの刺身を好きになる人も多いです。
また、昔から日本ではフナが特別な魚として扱われてきた歴史もあり、そういった伝統や文化も一緒に味わうことができるのがポイントです。
食べたことがない人には、ぜひ一度試してみてほしい一品です。
参考
宍道湖漁業組合
島根県水産試験場
コメント