ヒブナが多く流通する水域?|奥羽山水系

陸水学

今回は奥羽山水系のフナについて開設していきます。

奧羽山(おううさん)とは

奥羽山は、日本の本州北部を南北に連なる山脈で、東北地方を代表する山岳地帯です。奥羽山脈(おううさんみゃく)とも呼ばれ、秋田県から福島県にかけて延びており、東側には太平洋、西側には日本海が広がっています。この山脈は、東北地方の気候や自然環境に大きな影響を与え、さまざまな生態系が広がっています。

主な山としては、秋田駒ヶ岳、岩手山、蔵王山、吾妻連峰などがあり、火山や温泉地も点在しています。また、冬には多くの雪が降り積もるため、スキーやスノーボードなどの冬のレジャーでも知られています。奥羽山脈は多様な動植物の生息地でもあり、登山や自然観察を楽しむ場所としても人気があります。

この山脈の存在は、東北地方の文化や歴史にも深く関わっており、地域の人々にとっては重要な意味を持っています。

奥羽山水系

奥羽山脈を中心とした水系は、東北地方の河川や湖沼の重要な源流域となっています。

この山脈に降り注ぐ雨や雪解け水は、多くの河川や湖を形成し、東北地方の水資源を支えています。
奥羽山脈は日本海側と太平洋側に大きく分かれるため、流れ出す水の行き先も異なります。

主な河川

奥羽山脈の西側からは、日本海へ流れる河川が多くあります。
その代表としては、秋田県を流れる雄物川(おものがわ)や山形県を流れる最上川(もがみがわ)などがあります。

最上川は日本三大急流の一つとして知られ、流域には豊かな農地が広がっています。

奥羽山脈の東側からは、太平洋に向かって流れる河川が多くあります。
代表的なものには、福島県を流れる阿武隈川(あぶくまがわ)や、岩手県を流れる北上川(きたかみがわ)などがあります。

北上川は東北地方で最も長い河川であり、その流域は重要な農業地帯となっています。

湖沼

奥羽山脈には、多くの火山や山岳地帯に囲まれた湖沼もあります。

代表的なものとしては、田沢湖(たざわこ)十和田湖(とわだこ)が挙げられます。
これらの湖は観光地としても有名であり、自然景観や温泉地とともに多くの人々を魅了しています。

先生
先生

このように、奥羽山水系は東北地方の自然環境や経済活動に密接に関連しており、
その豊かな水資源は多様な形で地域の生活を支えています。

奥羽山とヒブナ

現在は奥羽山水系で捕獲されていたフナは禁止されているそうです。
乱獲や密猟などがあったのでしょうかね?

そのため、販売店である勝商店(東北淡水魚)山では現在はヒブナから繁殖したF1個体の販売を行っています。

青鮒や白鮒など普通の店舗では入手できないヒブナの体色変異個体ではありますが、褪色前なので購入した個体が親個体と同じ体色になるかは運ですね。

体色変異する遺伝子はおそらく劣勢遺伝子でしょうし、褪色する可能は低いとは思いますが、
現実でこのような個体を自然界で出会える可能性はほぼありませんからね、興味のある方は購入してみるのも悪くありませんね。

奥羽山脈のフナの種類と特徴

では、実際に奥羽山脈の付近の水系にはどのようなフナがいるのでしょうか、

考えられる個体としては「ギンブナ」と「ナガブナ」の2種類が挙げられますね。

最有力候補としては日本全国に生息しているギンブナになりますが、単為生殖系統で一般的なギンブナとは外部形態が異なります。

かくいう私もこの水系「青ブナ」を以前購入しており、飼育観察していました。
この個体の体高は低めですし、背鰭条数も少ないので少なくともギンブナではないと考えていました。

かつては奥羽山脈のフナは同定ができず、「不明ブナ」とされておりました。販売店でも「フナSp.」という記載が多かったですし、販売店に確認しても同定は不可能と言われていましたね。

魚取沼のテツギョのベースとなっているフナと同系と思われるフナとされております。

近年は生産地の文献から大きめの頭部、目、口に角ばった顎、鉄錆び色の体色等からも「ナガブナ」である説が有力にはなりますね。

ヒブナ販売店紹介

東北淡水魚
https://touhokutansuigyo.jimdofree.com

宮城県塩竈市塩釜高校近くの勝商店で食料品、生活雑貨の他に併設されている東北淡水魚で養殖された5種類のウーパールーパーも販売しております。店頭で購入できるのはウーパールーパーのみなので、ヒブナなどの淡水魚の購入を希望している人は通信販売しましょう。

店舗名 勝 商店(東北淡水魚)
住所 宮城県 塩竈市 泉ヶ岡3-13
TEL 022-365-2620
FAX 022-361-7608
営業時間 7:30~20:00
定休日 1月1日のみ
アクセス
JR東北本線 塩釜駅より徒歩約10分
JR仙石線 下馬駅、西塩釜駅より徒歩約10分

まとめ

ということ今回はヒブナがよく出てくる水域である奥羽山脈水系のフナについて解説してきました。

残念ながら、現在は採集は禁止となっていますので、実店舗にて繁殖個体からの入手のみになっています。
ただ、どのような理由で変異個体が頻繁に出てくるようになったのかは興味が湧きますね。

今後も調べていきたいと思います。

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