広大な風景を一度に収めたり、ダイナミックな写真を撮影したいとき、魚眼レンズほどユニークな視点を提供してくれるレンズはありません。
今回は、私が愛用している「M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 FISHEYE PRO」というオリンパスの魚眼レンズについて、その特徴や性能、そして実際に使用した感想を紹介します。
このレンズが、なぜ私にとって最高の魚眼レンズなのか、一緒に見ていきましょう。
レンズのカタログ値と性能

- 焦点距離: 8mm(35mm換算で16mm)
- 最大絞り: F1.8
- 最小絞り: F22
- レンズ構成: 15群17枚
- 視野角: 180°
- 最短撮影距離: 0.12m
- 最大撮影倍率: 0.2倍(35mm換算で0.4倍)
- フィルター径: フィルター非対応
- 質量: 約315g
紹介

M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 FISHEYE PROは、とてもユニークな広角レンズです。このレンズの特徴とスペックを解説していきます。
1. 魚の目のような広い視野
「魚眼レンズ」と呼ばれるこのレンズは、魚の目のように非常に広い範囲を映し出します。普通のカメラでは見えない広い範囲を一度に撮影でき、建物や風景、水中の世界などを広く撮るのに最適です。
2. F1.8という明るさ
このレンズの「F1.8」という数字は、暗い場所でも明るく撮影できる能力を表しています。洞窟の中や夕方など、光が少ない場所でもきれいな写真を撮れるということです。カメラを使うときにフラッシュ(ストロボ)を使わずに自然な写真が撮りやすいので、特にプロや写真が好きな人に人気があります。
3. 近づいて撮影できる
このレンズは、撮影対象に非常に近づいて撮影することができます。被写体の目の前、約1センチのところまで近寄って撮影することが可能で、これは他のレンズではなかなかできない特徴です。魚や小さな生き物をアップで撮影したりするのにとても便利です。
4. 水中でも大活躍
このレンズは水中撮影にも適しています。水中では光の量が少ない場所も多いですが、このレンズは明るさがあるため、深いところでも鮮明な写真を撮影できます。また、水の中で広い範囲を一度に撮れるので、海や川の中の景色を楽しむのにぴったりです。
このように、M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 FISHEYE PROは、広い範囲を撮影でき、暗い場所でもきれいに撮れる、特別な広角レンズです。
感想

広角レンズが大好きな私にとっての神レンズ。ずっとオリンパスさんに開発と制作を待ち望んでいたm4/3規格の対角魚眼レンズである。
4/3時代の魚眼やレンズキャップ魚眼と比べて圧倒的に明るく、F値は1.8である。単焦点レンズの25mmと並び、私の所持しているなかでは一番明るいレンズである。
このレンズが登場する前はm4/3規格には同じ魚眼レンズでパナソニック製の8mmF3.5も存在していた。
そちらの方がサイズが小型で安価であり、一時期購入の検討をしていた程だ。しかしAF性能が劣ったり、逆光環境ではパープルフリンジやフレアが目立つという欠点も存在する為、本レンズとの差別化が容易である。
現在の撮影スタイルの一つである逆光シンクロ撮影においてフレアが出ない本レンズは本当に心強い存在である。
本レンズの特徴であるF1.8はノンストロボ撮影においては非常に頼もしく、洞窟での撮影やライティング撮影に活躍する上、ボケやすい為、水中メルヘン撮影もねらうことが出来る。
また、最短撮影距離はレンズ前1cmと非常に短く、撮影倍率は35mm換算で0.2倍とワイドレンズの中では比較的高い。
私の現在の撮影テーマである水中ワイドマクロ撮影において欠かせないレンズであり、使用頻度も高い。見た目もOMDとの相性がよいので、普段からカメラにつけっぱなしにしている。
ダイビングにおいてもロマンを求めて本レンズは必ずと言っていいほど水中に持って行く。本当に好きなレンズである。
まとめ
M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 FISHEYE PROは、その広大な視野角、優れた明るさ、そして近接撮影の能力で、特に水中撮影や特殊なシーンで大活躍します。
私にとって、このレンズはただの機材ではなく、撮影の可能性を広げてくれる存在です。
これからも、このレンズを使ってさらなる撮影の冒険を楽しんでいきたいと思います。魚眼レンズに興味がある方には、ぜひ一度このレンズを手に取ってみることをお勧めします。

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