水中撮影を楽しむための理想の撮影機材とテクニック

撮影機材

水中写真を楽しむためには、適切な撮影機材が欠かせません。

陸上で使用するカメラや機材をそのまま水中に持ち込むことはできないため、水中での撮影に特化した装備が必要です。
防水性や圧力耐性を考慮しなければならず、選択肢は多岐にわたります。

ここでは、水中写真撮影に最適な機材を紹介します。

ハウジング

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まず最初に紹介するのが「ハウジング」です。
ハウジングは、カメラを水中に持っていく際に濡れないように保護するケースです。

多くのメーカーがハウジングを製造しており、アクリル製の手頃なものから、アルミニウムで作られた頑丈なものまで様々です。
特に、アルミハウジングは耐久性に優れており、長期的な使用にも耐えることができます。

ハウジングには、カメラの操作ボタンにアクセスできるように設計されたものが多く、撮影中も快適に操作できます。

なお、防水カメラを使用する場合でも、ハウジングが必要なケースがあるので、各カメラの仕様をよく確認しましょう。

ストロボ

水中撮影において欠かせないパーツが「ストロボ」と「ライト」です。水中では、深度が深くなるにつれて光が吸収され、色味が失われてしまいます。
そのため、撮影した写真が青色一色になってしまうことが多く、色鮮やかな魚やサンゴの美しさを逃すことになります。

この問題を解決するためには、水中専用のストロボやライトを使用することが重要です。ストロボは、瞬間的に強い光を発することで色を引き立て、明るい写真を撮影するのに役立ちます。

しかし、ハウジングの構造によっては、光がうまく回らず、マリンスノーによって前面がハレーションを起こすこともあるため、工夫が必要です。

私のお気に入りのストロボは、INON製の「S-2000」と「Z330」です

これらのモデルは、色の再現性が高く、使いやすい設計が魅力です。

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水中ライト

水中ライトも被写体を探す際には非常に重要です。

現在では光量が増しているため、水中ライト単体での撮影も可能ですが、照らすことで魚が逃げてしまうことがあるので、撮影する時だけ発光させるストロボの方が魚に接近しやすいですね。

動かない魚や生物に近づく際には非常に効果的ですし、自然な雰囲気での撮影をすることもできますね。

私が愛用しているライトは、「FIX NEO MINI 1000」と「WF リングライト1000」の2つです。

FIX NEO MINI 1000

こちらはナイトダイブで用いられるライトになります。
光量は1000ルーメンと問題ない光量と広い照射角により安定した視界を保つことができます。

それだけでなく、このライトは赤色のライトを発光させることができます。

特にナイトダイブでの撮影では赤いライトは有効です。と言うのも夜に寝ている魚に普通の光を当てると目を覚まして逃げ出してしまいますが、赤い光ならば魚は視認しにくく、当てても目を覚ますことが少ないです。

そして、撮影を行う場合にはストロボの光に反応して自動で赤い光が消灯する機能もあります。
これにより撮影時に赤い色が混じることも少なくて安心です。

ナイトダイビングを頻繁に行う方や夜にフナなどの寝ている魚を撮影する場合にはオススメのライトになりますね。

WF リングライト1000

私がオススメしたいものとしてリングライトがあります。
これはマクロ撮影でよく用いられるレンズで特に近距離の撮影を行い時に使用します。

被写体との距離が近い場合はストロボやライトが回り込めない場合がありますので、フロントにライトがあるとライトが効率よく回り込むことができます。

しかし、水中に浮遊物が多い場合はハレーションを起こしてしまいますし、ライトの灯りで魚が逃げてしまうことも多いです。

こちらのライトを使用する際には動かない小型の魚や水草などのマクロ撮影に有効となりますね。

アームとフロート

次に紹介するのが「アーム」と「フロート」です。アームは、ストロボやライトを水中で適切な位置に配置するための重要な道具です。

水中の撮影環境に合わせて、ストロボやライトの角度を調整することで、光の当たり方を変えることができます。これにより、被写体の色を引き立てたり、影を効果的に使ったりすることが可能になります。

さらに、フロートは機材が水中で浮かびすぎないようにするためのアイテムです。重りと組み合わせることで、適切な浮力を保ちながら快適に撮影できます。

特に、長時間水中にいる場合、フロートの使用は疲れを軽減するのに役立ちます。

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水中フォトグラファーとしての心得

水中写真を撮影する際には、技術や機材だけでなく、心構えも重要です。水中は陸上とは異なる環境であり、動きが制限されることが多いため、冷静さが求められます。

まず、潜る前に撮影したい被写体やシチュエーションを考えておくと、実際の撮影がスムーズになります。

また、海や湖にいる生物に対して配慮し、静かに接近することも大切です。魚たちを驚かさずに近づくことで、自然な姿を捉えることができます。

ナイトダイビングでは、暗闇に慣れるための準備や、照明の使い方も心得ておくと良いでしょう。

まとめ

水中写真撮影は、適切な機材と技術があれば、誰でも楽しむことができます。

しかし、機材選びや操作技術、そして生物への配慮を怠ると、思うような写真を撮ることが難しくなります。
ここで紹介したハウジング、ストロボ、ライト、アーム、フロートといった機材を駆使し、理想の水中写真を撮影してみましょう。

美しい水中世界の一瞬を切り取る喜びは、何物にも代えがたいものです。あなたもぜひ、この魅力的な撮影に挑戦してみてください!

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