
先生:今回は「中池見ビジターセンター」について解説していきます。
地域の自然と人との関わりを感じられる、とても面白い施設なんですよ。

へえ、
ビジターセンターって観光案内所みたいな場所なんですか?

そうですね、ただの案内所ではなく、自然を学んだり観察したりできる展示があるのが特徴です。
身近な生き物や環境について知るきっかけになる場所なんですよ。

なるほど!
行ってみたら自然ともっと仲良くなれそうですね。
「中池見 人と自然のふれあいの里ビジターセンター」


福井県敦賀市にある「中池見 人と自然のふれあいの里ビジターセンター」は、ラムサール条約湿地に指定された中池見湿地を拠点とする施設です。

自然と人との共生をテーマに、多彩な展示や体験の場を提供しています。
今回は、ここで出会ったフナの展示を中心に紹介します。
中池見湿地


中池見湿地は、福井県敦賀市にある約25ヘクタールの低層湿地で、「袋状埋積谷」という特異な地形を持ち、地下には厚さ約40メートルの泥炭層が堆積しています。
多様な水田、水路、水たまりなどがモザイク状に組み合わさった環境が、70種を超えるトンボや希少な植物など、多くの動植物の生息を可能にしています。
ノジコという渡り鳥の中継地としての役割も大きいです。
2012年7月3日、この自然の多様性と地形の希少性が評価され、ラムサール条約登録湿地として国際的に重要な湿地の一つに認定されました。
「ミニ水族館」と呼ばれる展示

施設内には「ミニ水族館」と呼ばれるコーナーがあり、180cmの大きな水槽が設置されています。この水槽は60cmごとに三分割され、上段・中段・下段に異なる生き物が展示されています。



- 最上段:ギンブナ
- 中段:タナゴ
- 最下段:クサガメやイシガメ
通常、河川を模した展示ではフナは下流=下段に配置されることが多いのですが、ここでは最上段。
これは水量確保や展示構成の都合によるものでしょう。珍しい配置に思わず嬉しくなりました。


水槽内のアクセサリーは石のみでシンプル。自然環境の再現というよりは「観察のしやすさ」を重視した展示です。展示されているフナは10cmほどとやや小型で、ショートボディのように体形が丸みを帯びた個体も。中には体高が低めの個体もいて「ナガブナ」の可能性も考えられます。

解説パネルは手書きで、とても温かみのある雰囲気でした。
もうひとつの180cm水槽


同じコーナーには別の180cm大型水槽もあり、ここにもギンブナの姿が確認できました。
展示個体は15cmほどと先ほどよりも大きめ。カワムツが1尾だけ同居していました。
水槽上部には保冷剤を入れるための網が設置されており、水温管理の工夫が見られます。
フィルターはオーバーフロー方式で、水質は非常に安定していますね。

透明度の高いきれいな水が印象的でした。
他の展示生物たち


フナ以外にも見どころが多数ありました。
- ドジョウ
未記載種の地域固有のドジョウが展示され、隣には一般的なドジョウも配置。
違いを観察できる貴重な展示です。 - メダカ
入り口にはキタノメダカの水槽があり、「水系によって種が異なる」という解説付き。魚好きでなくとも興味をそそられる内容でした。


また、館内には中池見の地形や生態系を紹介する展示、2階には昆虫標本も多数ありました。

屋内で偶然侵入してきたであろう動く標本、
オニヤンマやアシナガバチの姿には驚かされました。
夏の暑さとフナの耐久


この施設には冷房設備がなく、見学中はかなりの暑さを感じました。
水槽の魚も高温には弱いため、ここでフナが採用されている理由のひとつは「耐久性の高さ」なのかもしれません。環境に適応できる魚であることを、改めて実感しました。

職員の方がスポットクーラーを稼働してくださり、
とてもありがたかったです。
訪問記

ここは駐車場に車を停めてから施設までは5分程度の山道を登ります。
ちょっとした登山を楽しむ感覚で非日常の世界を楽しむことができますが、
最近は施設の近くで熊が出たそうです。

現在は見られないそうですが、
出発前に立て熊注意の立看板を見かけたことにより、焦りながら登山をすることになり汗だくでした。
施設情報
- 住所
〒914-0005 福井県敦賀市樫曲79号 奥堀切 - 電話番号
0770-20-1110 - 公式サイト
https://www.city.tsuruga.lg.jp/about_city/cityhall-facility/shiyakusho_shisetsu/gaibushisetsu/nakaikemi.html - 営業時間
9:00〜16:30 - 休館日
毎週月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は翌日)/休日の翌日/12月29日〜1月3日/加えて、12月〜2月はビジターセンター等が休館 - 入館料
無料
アクセス
- 共交通機関
JR敦賀駅から徒歩約30分
または、JR敦賀駅からコミュニティバス「東郷線」で「中池見口」下車(下車後徒歩約10分) - 車利用
北陸自動車道 敦賀ICより車で約5分
まとめ
「中池見 人と自然のふれあいの里ビジターセンター」では、湿地の自然を学べるだけでなく、身近な魚であるフナをじっくり観察できる展示が整えられていました。手書きの解説やシンプルな展示は、地域の自然と人の温かさを感じさせてくれます。
自然環境と調和した空間の中で、フナを中心にした「小さな水族館」を楽しむのも、この施設ならではの魅力といえるでしょう。

今回は「中池見ビジターセンター」について解説していきました。自然と人との関わりを身近に感じられる、とても大切な場所ですね。

確かに、自然を学ぶだけじゃなくて体験できるのが魅力的ですね。

そうなんです。訪れることで、自然の豊かさや地域の取り組みに気づけるはずです。身近な自然に改めて目を向けるきっかけにもなりますよ。

今度ぜひ行ってみたいです。きっと新しい発見がありそうですね。


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