
今回は「輪中の郷に残るフナ展示」について解説していきます。
三重県桑名市長島町にある郷土資料館「輪中の郷」には、ちょっと珍しいフナの展示水槽が残されているんですよ。

えっ?郷土資料館にフナの水槽があるんですか?どんな展示なんですか?

そうなんです。
金魚と一緒に展示されているんですが、構造がユニークで、しかも魚たちがとても人懐っこいんですよ。
では、詳しく見ていきましょう。
郷土資料館「輪中の郷」とは?

「輪中の郷(わじゅうのさと)」は、三重県桑名市長島町に位置する郷土資料館で、長島町の歴史・文化・河川環境・災害の記録を展示しています。
「輪中」とは、水害から土地を守るために堤防で囲った地域のこと。この施設では、輪中の暮らしや漁業、災害と復興の歩み、伝統行事などを学ぶことができます。
また、地域の自然や生き物に関する展示もあり長島町の魅力を五感で体験できる施設です。
出口付近に設置された「水辺の魚たち」水槽

館内を巡ると、出口近くにかつて「水辺の魚たち」というテーマで設置されていた水槽が見つかります。
元々はフナを含む8種類の魚が泳いでいた展示のようですが、現在は水が抜かれており、展示は休止中。歴史を感じる構造の水槽からは、展示当時の様子がしのばれます。
維持管理の面から、撤収もやむを得なかったのかもしれません。
現在も稼働中の「長島町の金魚」展示

隣に目を移すと、「長島町の金魚」と題された水槽展示が今も稼働しています。

特徴的なのはこの水槽が六角柱型で壁面に埋め込まれている点でしょうか。
視野が広く、さまざまな角度から魚の姿を観察できる、展示としても優れた構造です。
さらにこの展示には上下に水槽が設置されており、上部の水槽から水が滝のように流れ落ちる仕掛けがあります。
下部の水槽は横からも上からも魚が見えるようになっており、特に金魚のような上見の美しい魚に適したレイアウトです。
上部水槽に泳ぐギンブナとヒブナらしき金魚


上部の水槽内には、体長10〜15cmほどのギンブナと思われる個体が2匹泳いでいました。
展示パネルでも「ギンブナ」と明記されています。

同じ水槽には、黄色から白色の体色を持つ金魚もおり、形態的にヒブナと解釈することもできそうです。
ただし、いずれの魚も腹部が凹んでおり、やや栄養状態に不安が感じられました。
下部水槽には多彩な観賞魚


一方、下部水槽では琉金、丹頂、黒デメキンなど、観賞魚として人気の高い金魚たちがゆったりと泳いでいます。
色彩豊かで動きも優雅な金魚たちが、水槽に華やかさを添えています。
展示魚たちの様子と水槽の状態

ここの展示個体はどれも人慣れしており、カメラを向けても逃げることなく、むしろ近寄ってくる様子が見られました。とても人懐っこく、可愛らしさを感じる水槽です。
水の透明度は高く、水質管理は良好です。

ただし、水槽のガラス面には水アカが残っているため、
撮影時にはやや苦労するかもしれません。
川魚展示の撤去とその背景


以前は川魚を展示していた水槽が稼働していなかったことは残念でした。
川魚の管理は水質の維持が難しく、寿命も比較的短いため、長期展示が難しいのは理解できます。
それでも、ギンブナを含む展示が一部でも残っていたことは、訪問者として非常に嬉しく感じました。
栄養状態に不安のある個体もいたため、今後は給餌の頻度を少し増やすなどのケアが望まれます。
漁業文化の展示も充実

「輪中の郷」では、長島町の漁業文化についても詳しく紹介されています。
施設内にはかつて使われていた漁具なども展示されており、水辺とともに生きてきた地域の暮らしを実感できます。
入館料と見学についての注意点

今回の訪問時は、誤って出口側から入ってしまい、水槽を先に見学する形となりました。
施設には入館料が設定されていますが、水槽だけを見る分には無料でも立ち寄れそうな雰囲気でした。
しかし、せっかくここまで来たのなら、入館料を支払って館内全体をじっくり見学し、長島町の文化や歴史にふれてみることをおすすめします。
施設情報

- 住所
〒511-1135 三重県桑名市長島町福吉271 - 電話番号
0594-42-0001 - 開館時間
9:00〜17:00(入館は16:30まで) - 休館日
月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始 - 入館料
大人300円、小中学生100円(団体割引あり)
アクセス
- 近鉄「近鉄長島駅」から車で約5分
- 東名阪自動車道「長島IC」から車で約10分
- 無料駐車場あり(大型バス可)
まとめ

ということで今回は「輪中の郷のフナ展示」について解説していきました。
郷土資料館という枠にとどまらず、水槽展示にも工夫が感じられる場所でしたね。

文化や歴史だけじゃなくて、
生きた魚も見られるなんておもしろいですね!
今度行ってみたいです!

ぜひ訪れてみてください。
長島町の文化や水辺の暮らしを、展示と一緒に肌で感じられる貴重な施設ですよ。


コメント