
今回は「長島町と水辺の魚たち」について解説していきます。三重県桑名市にある長島町は、昔から水と深く関わってきた土地なんですよ。

へぇ、水の町なんですね。でも輪中って何ですか?

よく気づきましたね。輪中というのは、洪水から町を守るために堤防で囲まれた地域のことです。この特殊な地形と共に、人々は魚と関わる暮らしを続けてきたんです。それでは、詳しく見ていきましょう。
長島町とは

三重県桑名市長島町は、ひとつの町でひとつの輪中を形成する特異な地形の町です。
伊勢湾の最奥に位置し、東北部は愛知県、北部は岐阜県と接しており、三重・愛知・岐阜の三県が接する地点にあります。
近鉄名古屋本線、JR関西本線、東名阪自動車道、第二名神自動車道(伊勢湾岸道路)、さらに国道1号線や国道23号線が通っており、現在でも交通の要衝として重要な役割を果たしています。
地形と地理的特徴

長島町は、木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)が土砂を堆積させてできたデルタ地帯にあり、海抜0メートル地帯に位置します。
このため、周囲を三川と伊勢湾に囲まれており、一大輪中(わじゅう)※を形成しています。
※ 輪中とは:洪水から集落や耕地を守るために築かれた堤防に囲まれた集落・地域のこと。
地形の形と面積

- 面積
31.73平方キロメートル(うち陸地は13.97平方キロメートル) - 東西の最広部
約2.5km、最狭部:約0.75km - 南北
約12km - 地形
ひょうたん状の細長い島
過去にはたびたび洪水の被害を受けてきましたが、現在では巨大な堤防によって守られ、水と共に生きる「水郷の町」として発展を続けています。
2004年(平成16年)12月、長島町は桑名市・多度町と合併し、現在は三重県桑名市の一部となっています。
水辺の魚たち 〜町内と周辺に生息する淡水魚8種〜




川や湖、池などの淡水域で生活する魚のことを「淡水魚類」といいます。
全国には約300種類の淡水魚類が知られていますが、ここでは町内およびその周辺で確認されている代表的な魚を8種類ご紹介します。
■ ウグイ(コイ科)
流れのある川や湖にすむ魚で、雑食性です。春になると婚姻色で体が赤く染まり、美しい姿になります。
■ ギンブナ(コイ科)
日本全国の池や沼、流れのゆるやかな川にすむ在来種です。環境への適応力が高く、水田やため池にもよく見られます。
■ コイ(コイ科)
古くから飼育・放流されてきた大型の魚で、湖や池、河川などにすみます。雑食性で、水生植物や小動物も食べます。
■ ナマズ(ナマズ科)
夜行性で、川底や湖底にすんでいます。口が大きく、ヒゲが特徴です。雷や地震と関連づけられて語られることもあります。
■ メダカ(メダカ科)
小型でかわいらしい魚。かつては田んぼや小川で普通に見られましたが、近年は環境悪化で数が減り、保護の対象にもなっています。
■ スズキ(スズキ科)
もともとは海の魚ですが、河口や汽水域にも入り込むことがあります。成長すると体長60cmを超えることもある大型魚です。
■ ドンコ(ハゼ科)
流れのゆるい川や湖の底にすむ魚で、泥や砂の中にひそんで生活します。肉食性で、小魚やエビなどを食べます。
■ マハゼ(ハゼ科)
汽水域や川の下流域に多く、釣りの対象としても人気です。小さくてすばしこく、砂地をすばやく泳ぎます。
長島町の漁業
ダイホウ(大包)

ダイホウとは、魚のいるところへ勢いよく網を落とし、すぐに上の網をゆるめて魚を包み込むようにして捕らえる漁法です。
網を緩めることで、網全体が袋のような形になり、その中に入り込んだ魚をとらえる仕組みになっています。

「ダイホウ」は瞬発的に魚を包み込むタイプの網漁で、
浅い場所や魚の群れを狙う際に効果的です。
巨竪答(きょたてうけ/ソコギ)

「巨竪答(ソコギ)」とは、湖に沈めて魚を誘い入れる仕掛けの一種です。
茎の中にエサ(炒った米ぬかを練ったものなど)を詰めて沈めることで、魚を誘い込みます。魚が一度入ると出られないように、内部には「返し」がつけられています。
この返しがあることで、魚が逃げることを防ぐ構造になっています。

「竪答」や「ソコギ」は地域ごとの呼び名であり、他の「出格子漁(牢屋漁)」などと同様、伝統的な仕掛け漁具です。
筌(うけ)とは

筌(うけ)は、魚、主にウナギなどを捕るための道具です。
細い割竹を編んで作られたものや、底のない徳利型に作られたものがあり、魚が一度入ると出られないよう、入り口には漏斗状の「返し」がつけられています。
この構造により、魚が外へ出るのを防ぐ工夫がされています。

「筌(うけ)」は地域によって形状や材質に差異がありますが、いずれも自然素材と魚の習性を活かした伝統漁具の一つです。
前述の「出格子漁」や「ソコギ」と似た構造で、「返し」による捕獲原理は共通しています。
まとめ

ということで今回は「長島町と水辺の魚たち」について学びました。
淡水魚や伝統的な漁法を通じて、水の町ならではの暮らしが見えてきましたね。

はい!町の地形が漁や魚の種類にも関係しているのが面白かったです。
昔ながらの道具にも工夫があって驚きました。

自然に学びながら工夫を重ねてきた人々の知恵が、今も残っているんですね。
今後も大切にしていきたい文化です。


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