水族館でフナをよく見かける7つの理由|展示される魚の代表格とは?

水族館コラム
先生
先生

今回は「小さな水族館にフナが多い理由」について解説していきます。
水族館に行くと、なぜかどこでもフナを見かけることってありますよね?

実はこれ、偶然ではないんです。

女の子
女の子

えっ、そうなんですか? 
フナってそんなに特別な魚なんですか?

先生
先生

特別ではないですが、
フナは「水槽展示に向いている魚」として、とても優れているんですよ。
どんな理由があるのか、順番に見ていきましょう。

小さな水族館にフナが多い理由とは?

日本各地の小さな水族館や展示施設を訪れると、高確率で「フナ」が展示されていることに気づきます。

なぜこれほどまでにフナが水槽展示に採用されるのでしょうか。
その理由をいくつかの視点から整理して解説していきます。

飼育しやすく扱いやすい魚である

フナは古くから人の暮らしと関わってきた魚で、生態もよく研究されています。

入手も比較的容易で、価格的にも安価です。
さらに雑食性のため、専用のエサでなくとも餌付いてくれる点も飼育しやすい要因です。

水質の変化や悪化に強い

本来フナは氾濫原や湿地など、低酸素・高水温などの過酷な環境にも適応して生きてきた魚です。

このような背景から、多少ずさんな飼育環境や水質の悪化にも耐えられる強さを持ち、安定して展示が可能となります。

寿命が長く、展示期間が持続する

フナの寿命は10年以上とされており、丁寧に飼育すれば30年を超えることもある長寿な魚です。

他の川魚と比べても寿命が長く、展示施設において長期間同じ個体を展示できるという利点があります。

そのため、ほかの魚が寿命や環境変化で死んでしまっても、フナだけが生き残って展示されているケースも珍しくありません。

全国の内水面に生息している

ギンブナは日本全国の河川に生息しており、またゲンゴロウブナ(ヘラブナ)も釣り魚として全国の湖沼に放流されています。

生息域が広いため、「地元の自然環境の魚を展示する」という趣旨の水槽には大抵の場合当てはまる魚であり、展示される確率も高くなります。

展示テーマに合いやすい魚である

フナは川の中下流域、湖沼、田んぼ、汽水域といった、人々が生活する場所に近い内水面環境に広く分布しています。

そのため、「この地域の自然を紹介する」タイプの展示を行う際には、フナが自然と候補に挙がるのです。

サイズが大きく、存在感がある

体長40cm超えのヘラブナ。混泳しているコイと比べても存在感がやばい。

フナは成魚になると20〜30cm、ヘラブナであれば40cmを超えることもあります。

他の淡水魚の多くが5cm未満であることを考えると、その大きさは圧倒的です。

タモロコやドジョウなどの小型魚と比べると体高も高く、展示水槽の中で主役としての存在感があります。

大型水槽でも埋もれない

大型水槽でも主役となり得る魚。

展示施設の中には90cmを超える大型水槽を使用しているところもありますが、
フナはそのような水槽に入れても他の魚に埋もれることがありません。

また、大型水槽ではその規模からナマズやウナギなどの肉食魚を飼育展示していることも少なくありませんが、その場合にはフナが一緒に混泳することもあります。

その場合も「エサ」ではなく「同居人」としての存在を保つことができるのです。

フナがいない水槽施設の特徴

せっかく訪問して、フナがいなかったときの絶望感たるや・・・

逆に、フナが展示されていない施設も存在します。そのような施設にはいくつかの共通点があります。

上流や海水などフナの生息しない水域がテーマ

上流域、干潟、汽水域、完全な海水など、そもそもフナが自然環境として生息しない水域をテーマにした水槽では当然フナは登場しません。

魚類以外をテーマにしている水槽

両生類や甲殻類など、魚類以外を中心とした展示テーマの場合、フナが登場する機会はほとんどありません。

まれに、大型肉食魚のエサとして登場することはありますが、それは展示とは少し趣が異なります。

改良品種をメインに扱っている展示

色メダカ、金魚、錦鯉といった観賞用に改良された品種をテーマにした展示では、原種であるフナの出番は基本的にありません。

ただし金魚の起源を紹介するコーナーでは、その祖先としてフナが紹介されることもあります。

華やかさ重視の水槽展示

自然環境の再現よりも、ビジュアル重視で色鮮やかな魚や水草を配置した「アートアクアリウム」系の展示では、地味な印象のあるフナは敬遠されがちです。

オイカワやウグイのように婚姻色が鮮やかな魚に比べて見劣りすると判断されることもあります。

水槽規模が小さすぎる

幅20cm程度のメダカ水槽。

60cm未満の小型水槽では、複数のフナを長期的に健康に飼育することが難しくなります。

そのため小規模な展示や簡易的な設備ではフナが採用されない傾向にあります。
そもそもこの規模の施設は水族館と呼ぶかどうかも疑問視されることがあります。

まとめ

小さな水族館でフナが展示される理由は多岐にわたります。

飼育のしやすさ、強い生命力、長寿、地域性、展示映えなど、実用面と展示効果の両方で優れている点が多く、まさに「展示されやすい魚の代表格」と言えるでしょう。

一方で、展示テーマや規模によってはフナが不在の施設もあります。

水族館を訪れる際には、どのようなテーマで魚が選ばれているのかにも注目してみると、また違った楽しみ方ができるかもしれません。

先生
先生

ということで今回は「小さな水族館にフナが多い理由」について解説していきました。
フナは強くて長生き、どんな場所にもなじむ魚なんだよ。

男の子
男の子

なるほど〜、だからどこの水族館にもよくいるんですね! 
今度からフナの存在感に注目してみます!

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コメント