体色変化時の色素胞を観察
実験期間
平成26年7月2日〜7月8日
実験目的
前回の実験では、氷冷麻酔を用いる事で死亡せずに麻酔が解けるまで乾燥させて体色変化を確認できた。
今回は体色変化より鱗の色素胞を観察して、どのような変化があるかを調べていく。
実験個体
ギンブナ (Crassius auratus langsdolfii)
実験方法

氷水の入った発泡スチロールの容器に供試魚を入れる。
10分麻酔を掛けた後、供試魚を取り出して氷の上に置き乾燥させる。
実験前と実験後に供試魚の鱗を摘出して顕微鏡で観察する。顕微鏡は40倍と100倍の倍率で観察を行う。念のため体色が変化したか確認する為、30分毎に写真を撮り、2時間まで観察を行う。
実験後は供試魚を水槽に戻して経過を確認する。
実験結果
体表の観察結果


実験観察後、水槽に戻したが問題なく息を吹き返していた。
体表を確認するも明確な体色変化がなされていなかった。
鱗の観察結果




鱗を顕微鏡で観察した結果、黄色素胞と虹色素胞が見なくなっていた。
考察
鱗を観察した結果、体色変化時には黄色素胞と虹色素胞が見えなくなっている事が判明した。
乾燥により色素胞がアポトーシスを起こしたのではないかと考えられる。
鱗の間には残念ながら鱗の間に泡が多く入っていたため綺麗な撮影が行えなかった。
今後は封入の仕方について考え直す必要がありそうである。
体色変化時の色素胞を観察
実験期間
平成26年7月12日~17日
実験目的
前回は、氷冷麻酔を用いる事で死亡せずに麻酔が解けるまで乾燥させ、黄色素胞の変化を確認できた。
今回は鱗の色素胞を30分おきに観察して、細かな色素胞の変化を調べていく。
また、体色変化をより明確にする為に試行錯誤を繰り返す。
実験方法
氷水の入った発泡スチロールの容器に供試魚を入れる。
10分間氷冷麻酔を掛けた後、供試魚を取り出して氷の上に置き乾燥させる。
実験前から30分毎に供試魚の鱗を摘出して顕微鏡で観察する。顕微鏡は40倍と100倍の倍率で観察を行う。2時間まで観察を行う。
実験後は供試魚を水槽に戻して経過を確認する。
試行錯誤した方法
7月12日
湿度の低い環境で観察するために冷蔵庫の野菜室に入れて観察する。シャーレに入れて観察する。
7月15日
シャーレでなくタッパに入れて観察する。タッパにはキムタオルを敷き詰める。
実験結果
7/12

実験30分後に麻酔が解けてしまい実験中止となった。
7月15日


体表を観察しましたが、青みがありませんでした。




今回は虹色素胞に青みを観察できた。
考察
乾燥方法を考察した結果、どれも30分前後で体が動き、体色が変化してしまった。
氷上での乾燥よりも冷蔵庫に入れると乾燥よりも麻酔が覚めてしまうのが先になってしまう。その為、麻酔時間の延長を長くすると考えられる。
鱗を観察した結果、体色変化時には虹色素胞が黄色から青色に変化している事が判明した。乾燥により色素胞が変化したのではないかと考えられる。
鱗の間には残念ながら鱗の間に気泡が多く入っていた
ため、封入の仕方について考え直す必要がありそうです。
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