今回は大型コイ科魚類であるカトラについて解説していきます。
フナと近縁で見た目も近いので、鑑賞価値のある魚になります。
カトラとはどう言う魚なのか、特徴や初めての飼育方法について解説していきます。
カトラとは
カトラの概要
カトラはコイ科、コイ亜科、ギベリオン属の魚類です。
カトラは大きな頭部と突き出た下顎が特徴ですね。
外見は大型のフナという感じで口ひげが無く、「パーカーホ」のように各鰭に赤みを帯びたりしないですね。
パーカーホと類似している
同じ大きさの3匹を比べると、この時点の方が頭部の比率が小さく、
カトラの方が成魚らしい見た目をしていますね。
東南アジアに分布するパーカーホがカトラと形態が酷似しており、
過去には両種は同一種と誤認して報告されていたこともありました。
本種の染色体数が50本で2倍体(=2n)であるのに対して、近縁種の「パーカーホ」の染色体数は98本と4倍体(=4n)でなっている。
本種の4倍体の個体が地理的隔離により、近縁種のパーカーホが発生したといわれています。
生態
カトラは水温25-32℃の水域を好み、生息可能な最低水温は14℃である。
プランクトン、藻類、デトリタスなどを食べる。
カトラは南アジアの主な養殖魚の一つである。
養殖物は食用に適する60cm以下の大きさで出荷される。
販売と流通
本種は需要の低さもあり、非常に流通量が少ない。
現地では食品として流通されているため、鑑賞価値が低いという扱いをされているのでしょう。
観賞魚としては稀に変異種が輸入される程度である。
「エメラルド.ver」 ドイツ鯉のように体の大半に鱗がない個体 「レッドチーク.ver」 透明鱗個体で鰓蓋が透けて赤く見える個体。
ノーマル個体は需要が殆ど無く、現在は入荷が殆どない。
入手手段はアクアリストの手放し個体のみと考えられる。
飼育
餌
本種はプランクトンフィーダーであり、幼魚個体の育成が難しい。
初期導入時のおすすめなエサはアカムシ。
プランクトン食性の場合はとにかく回数分けて行う方が良い。
飼育難易度は体長15cmを超えると低下していくのはプランクトン食性魚共通である。
慣れた場合は人工飼料を与えましょう。食事量も多いので、コイの餌が安価でおすすめです。
特に水を汚しやすいので、飼育する際には濾過性能の高いフィルターを使用しましょう。
飼育水槽
導入時に水槽が小さいと環境に慣れないので拒食状態に陥ってしまう。
15cm程度で水量100L以上くらいの水量は確保しておきたい。
体長は180cmを超える大型種であるが、一般的には60cm程度まで成長する。
水槽飼育時は水槽の大きさに合わせて成長していきますが、水槽はとにかく大きい方が好ましいですね。
混泳
混泳は意外と難易度が高く、縄張り争いを行うことがあります。
同じ大きさの魚でも追いかけ回して混泳魚を疲弊させます。
小さい魚は口に入ってしまうとモグモグして頭と内臓がない状態になります。
逆に餌金を与えて成長させてしまうのもアリかなと思いますね。
病気と事故対策
かかりやすい病気は「白点病」があります。
体表に白点が見られることがあります。熱帯魚なので、水温を高くして飼育していきましょう。
また、水を汚しやすいので、水質悪化や水換え時によるショックにも気をつけましょう。
大きい個体は比較的長期飼育できたものの、飛び出しにより亡くなってしまいました。
水槽に蓋と重しは徹底しましょう。
まとめ
と言うことで、今回はカトラについて解説していきました。
フナに近い見た目のした魚で、迫力のある体になりますので大型水槽でのびのびと飼育するといいですね。
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