フナ属の分類と日本の最新研究|なぜフナは見分けが難しいのか?

生物学

こんにちは、あおいふなです!
今日は、フナ属の分類と日本の最新研究について解説していきます。

フナ属と呼ばれる魚たちの種類について一緒に考えてみましょう。フナって、実は見た目が似ているものが多くて、分類がとても難しい魚なんです。

でも、どのようにしてフナたちが区別されているのかを知ると、きっと面白くなるはずですよ!

先生
先生

どうして分類がこんなに難しいのか、
その理由を一緒に探ってみましょう!

フナ属魚類の概要

フナ属魚類は、ヨーロッパフナ、ゲンゴロウブナ、そして東アジアのフナの3種からなる仲間です。

このグループは主にヨーロッパから東アジアにかけて分布しており、日本にも広く生息しています。

フナはコイ科の魚です。

属より大きい分類としては「科」があり、フナ属はその中でもコイ科に分類される。

フナ属はコイ科に属しており、コイ科にはコイ、タナゴ、ドジョウなどが含まれており、全世界にはおよそ2000種も存在する。

先生
先生

これは硬骨魚類全体の10%にあたり、
ナマズ科と並んで淡水魚の科では最大のグループに当たる。

コイ科の特徴はいくつかあります。

  • 咽頭歯がよく発達していること
  • 唇は薄くひだや突起はない。
  • 上顎を前に出すことが可能である。

コイ、キンギョ、ゼブラフィッシュはそれぞれ食用魚、鑑賞魚、実験動物として重要である。

 フナは我が国全域に分布し、河川の中から下流域、水田、ため池、湖沼と生活場所が我々の生活圏と重なっている為、古くから我々と深い関わりともつ魚になりますね。

フナは3種類しか存在しない。(大半は種ではなくて亜種扱い)

コイ科魚類としてのフナ属

ニゴロブナ(琵琶湖博物館ににて撮影)

ここからはフナ属魚類について詳しく紹介してきましょう。

 フナ類は、頭部が大きくやや側偏した独特の体型をしており、稚魚の尾柄部に現れる帯状の暗色斑紋を除けば、目立った模様や色彩は出ない魚になりますね。

世界に生息するフナはゲンゴロウブナとヨーロッパブナ、その他の極東地域のフナ類すべてとなっているのです。

極東地域のフナ類は、系統関係がある程度調べられています。
しかし、同定が困難なものが多く、整理が遅れています。これにより、亜種や種などのレベルまで分化が進んでいるかは不明なんですね。

​​日本の分類事情​

現状、日本では、遺伝子解析や形態の違いに基づく研究が進んでおり、いくつかの独立した集団が確認されています。

しかし、形態だけでは識別が難しいフナ類も多く、分類の整理が完全には進んでいません。

理由はとしては見た目の違いがわかりづらい点でしょうか。

体高や鰓耙数などの分類点もいくつかありますが、環境によってこの数値が変化することもあります。

先生
先生

そして多くの人がさまざまな説を唱えていることにより、
正しい情報と誤った情報が入り混じってしまっているのが現状になりますね。

分類学の重要性

女の子
女の子

でも、そもそもフナを分類することに大きな意味はあるんですか?

先生
先生

では、分類学の重要性について解説していきましょう。

分類学は、生物をグループに分けて整理する学問で、どんな生物がどこにいて、どういう関係があるのかを明らかにします。

この分類のおかげで、私たちはどの生物がどのような特徴を持ち、どんな環境で生きているのかを理解できます。

例えば、絶滅の危機にある動物を守るためには、その生物がどの種に属していて、どんな環境で生活しているのかを知る必要があります。
また、分類学は新しい薬の開発や病気の研究にも役立ちます。

例えば、植物や動物の中には、人間に役立つ物質を持っているものがあり、それを見つけるために分類学が使われます。

先生
先生

こうして分類学は、生物学の基礎を築くだけでなく、環境保護や人々の生活にも大きく貢献しているのです。

フナの遺伝子解析の進展

遺伝子解析とは、生き物の遺伝子という「設計図」を調べる技術です。
昔は見た目や形でフナの種類を区別していましたが、フナはとても似ているため、見分けが難しいことがありました。

最近では遺伝子解析が進歩し、フナの体内にある遺伝子を調べることで、見た目ではわからなかった違いを発見できるようになりました。

これにより、今まで知られていなかったフナの種類の違いや、生息地ごとのフナの特徴が明らかになってきています。

この技術は、フナの保護や生態系のバランスを守るためにとても役立っています。

先生
先生

遺伝子解析によってフナの分類がより正確になり、保護活動にも重要な情報が得られるようになったのです。

まとめ

ということで今回はフナ属の分類と日本の最新研究について解説していきました。

フナってたくさんの種類がいるように感じますが、実は3種類しかないんですね。

この少ない種類の中でも分類が難しいのは驚きです。
でも、それがフナの不思議で面白いところかもしれません。

これからもフナについての研究が進んで、もっと新しいことがわかるかもしれませんね!

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