ども、あおいふなです。今回は琵琶湖の漁業について見ていきましょう。
琵琶湖のフナ漁法と漁具
琵琶湖は、日本で最大の湖で、さまざまな魚が生息しています。
その中でも固有種が多く、漁業にも特別な漁法と漁具が使われています。
ここでは、琵琶湖で使われるフナを捕るための漁法と漁具について、わかりやすく紹介します。
筌漁(ウケリョウ)

春から夏にかけて、琵琶湖の魚たちは産卵のために岸近くの水草が茂った場所に集まります。
この時期に使われるのが「筌(ウケ)」という漁具です。
筌は竹や網で作られた筒状のもので、魚が入ると出られないように設計されています。
ウケには「ウエ」や「モンドリ」などがあります。ウケは竹でできているものが多く、モンドリは網で作られたものです。

春から夏にかけて、魚が産卵のために集まる場所に仕掛けることで、
効率よく魚を捕まえることができます。
フナタツべ

「フナタツべ」は、特にフナが産卵する時期に使われる漁具です。
フナタツべは岸辺や川の浅い場所に設置し、魚が入り口から入ってしまうように作られています。
フナは産卵のためにこの場所に集まるため、大雨の後などにフナが多く捕れることがあります。
フナタツべは、魚が産卵する深さに合わせて設置され、餌を入れる必要はありません。

経験に基づいて、漁業者が最適な位置に仕掛けているからですね
フナモジ
「フナモジ」はフナを対象とした漁具で、産卵期の4月から7月に使用します。
フナが集まる溝や小川に仕掛けます。フナモジは直径50cm、長さ1.4mほどの大きな網で作られ、フナが流れに乗って自然に入ってしまうように設置します。
フナモジは川の流れや増水に対応できるように、杭などにしっかり固定されます。
また、フナモジは「川魞(かわえり)」と呼ばれる他の漁具と一緒に使われることが多いです。
アミモンドリ

「アミモンドリ」は春から夏にかけて使用する漁具で、岸辺にやってくるフナやコイを捕まえるために使います。
アミモンドリは網と竹で作られ、普段は折りたたんでおけるようになっています。
漁獲時には、網を船上に引き上げて、魚を取り出します。
アミモンドリは魚が網にかかりやすいように設計されており、定期的に天日干しをして網の状態を保ちます。

これにより、混獲される魚も含めて効率よく捕まえることができます。
小糸網漁(コイトアミリョウ)

琵琶湖で一般的に使われる「小糸網(コイトアミ)」は、魚の種類によって様々なものがあります。
春から夏にかけて使われる小糸網には、アユゴイトやイオゴイトなどがあります。
小糸網は、早朝に使用することが多いですが、近年では終日使うことも一般的です。
網の設置方法には、網を地面に張る「ジバエ」や、水中に吊る「チュウヅリ」、水面に浮かせる「ウキヅリ」などがあります。
イオゴイト
「イオゴイト」は特に琵琶湖特産のイオ(ニゴロブナ)を捕まえるための網です。
イオゴイトには、長小糸と普通小糸があります。
ニゴロブナが岸辺に寄る5月から6月には、普通小糸を使って漁を行います。
昔はニゴロブナが大型でたくさん取れましたが、現在では減少しています。

ニゴロブナの子持ちのものは「鮒寿司」の材料として高値で取引されています。
投網(トアミ)

投網は春から夏にかけて湖岸や河口で使われる漁法です。
魚が産卵や遡上のために集まる場所で使用され、フナやコイ、アユなどが対象です。
投網は日常的に行われる漁法で、アユやオイカワを捕まえるときには目の細かい網が使われます。
オオギ

「オオギ」はコイ、フナ、ナマズなどを捕まえるための伏せ籠で、夜間にカガリビやカーバイト灯で照らして使います。

現在ではあまり行われていませんが、かつては遊漁として人気がありました。
オシアミ(押網)

「オシアミ」は4〜5月頃に内湖や湖岸で使われる漁具で、コイ類やフナを対象にしています。
夜間に網で魚を覆うようにして捕まえます。
暗い夜が漁には適しており、網を上から押さえることで効率よく魚を捕まえることができます。
まとめ
ということで、今回は琵琶湖でのフナ漁法と漁具について紹介してきました。
これらの漁法や漁具は、琵琶湖の独特な環境や魚の習性に合わせて発展してきました。

どの漁法も、長年の経験と知恵によって進化してきたものなんですね。
参考文献
琵琶湖の魚と漁具・漁法 1984年
発行滋賀県立琵琶湖文化館
印刷 (有)森田印刷


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