どうも、あおいふなです。今回はフナの飼育環境まとめということで、飼育水についてと飼育水で必要な環境について解説していきます。
魚が常に生活する上で水は欠かせないので、ここだけはきっちり押さえておきましょう。
飼育環境・水質
魚に対して水とは、我々にとっての空気と同じ物。命に関わる重要な問題であり、同時に管理が難しいのも確かです。普段私達が使用している水道水をなぜそのまま使用するのは許されないのか、また、その他の水質の管理の仕方について説明します。
塩素
現在、私達が使用してりる水道水には、病原菌は存在していない上、飼育に向いている軟水です。しかし、それでも飼育水に使用できないのには、塩素が関与しています。
塩素は水道水に病原菌を殺菌するために投与しています。塩素の濃度は平均的には1~4PPMだといわれております。人体には無害な量ですが、魚に対しては危険です。
塩素は魚類の鰓に致命傷を与えるということがよく言われていて、小型魚などデリケートな魚の場合には、それにより死亡することが多いです。
対策法
塩素を取り除くには、1~2日間汲み置いておくと塩素が空中に飛散するので安心して使用できるようになります。また、エアレーションをしておくと一晩で塩素が抜けます。太陽光に当てたり、水道水を沸騰させたりすると、非常に短時間で塩素が抜けるのでオススメですが、夏場に使用する場合などは水温が上がってお湯になってしまうことがあります。飼育水として使用する場合は、一度冷ましてから使用してください。
汲み置きでは時間が掛かるという方は、やすぐに塩素をなくしたいという方はハイポ(チオ硫酸ナトリウム)を使用して塩素を中和させます。ハイポは観賞魚店や薬局で手に入ります。ハイポは粒上で色は透明。使用の目安は一粒で10ℓを目安に使用すると効果的です。コレを使用すれば、ハイポが解けたらすぐに使用できます。
また、塩素は浄水場から水道管を伝って水道までの距離が遠くなれば遠くなるほどに、飛散していき濃度が薄くなる傾向が高い物質です。また、マンションなどのように屋上にタンクがある場合も、屋上から数えて下の階に行けば行くほど塩素濃度が下がっていきます。
個人的な目安ですが、浄水場から5km以上離れた場所では、そこまで塩素の大して悩む必要はないかと思います。都心に近かったり、浄水場の施設に差が見られる場合があるのではっきりとはいえませんが。
Fe・Ca (井戸使用の場合)
コレは、主に井戸の水を使用する場合にあげられる問題点です。
井戸水には水道水とは違い鉄分やカルシウムが含んでいる恐れがあります。調べるには、一日汲み置いてみるて、表面に凝固物が浮いていたり、水が茶赤けた色に変色した場合には使用できません。
もし、問題ない場合は、井戸水は水量が豊富な上に水温が一定なので、非常に便利です。エアレーションを使用して酸素を多く含ませて与えてください。
酸素を取り入れて呼吸をするのは人も魚も同じであるが、人とは違って鰓呼吸を行う魚類にとって利用できる酸素は、水に溶け込んでいる物だけである。水槽に含まれている酸素量は死活問題となります。
水温と溶存酸素量
飼育する際に飼育魚の呼吸量と水温との関係が重要になります。
魚類は変温動物なので、水温が上がれば体温も上昇して、その結果的に呼吸数が増えていきます。キンギョの場合は、水温が10℃上がるたびに呼吸数が約2倍近く上昇するといわれています。
酸素は水に溶けやすい気体ではあるが、溶存量が決まっている。溶存量は水温が高くなればなるほど、少なくなっていく。つまり、呼吸量が少ない低温時には酸素が十分にあり、水温が高い頃は呼吸数が減ってしまうという現象が水槽の中では起こっています。
呼吸量と温度の関係から飼育できる数も限られていきます。飼育を始める際には水温が高い状態で飼育できる状況でないと酸欠状態に陥ってしまう・・・。
酸素量が少なくなると、金魚などは水面に口を出し、パクパクする現象もあり、コレは「鼻上げ」といわれていて、水槽内の溶存酸素量が減少して酸欠状態に陥っている証拠です。金魚のように「鼻上げ」ができない個体(ハヤ類、ナマズ類、マス類)は酸欠=死を意味するので、注意しておきましょう。
酸素補給の大切さ
酸素量に限界がある水槽内で酸欠を防ぐには、人工的に酸素を補給する必要がある。酸素が水面から取り込むには水面積が狭い場合が多く、自然では高温時に不十分な場合が多い。
エアーポンプを備え、エアレーションをすることにより、呼吸による消費量よりも酸素量が多い状態に保つことができる。それだけでなく、水草やバクテリアも酸素を使用しているため、酸欠状態よりはあるほうが良い。
最後に
いかがでしたでしょうか、今回のポイントを守って楽しく飼育しましょう。
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