【高校時代】フィールドワークの記録

研究室

今回は私が高校1年の夏休みに実施したフィールドワークの記録をここに記していきます。
場所は静岡県富士市の田貫湖の近くにある学校が所有している敷地です。

日程

1日目(8月16日)晴れ
11時頃に到着し、14時〜18時頃に植生調査実施。19時〜22時頃に夜間採集。
2日目(8月17日)曇りのち雨
8:30〜12:30に採集。13時以降は雨天の為調べ物
3日目(8月18日)曇り
8時〜13時頃に2日間の活動をまとめ・採集活動。14時頃帰省。

場所

日本大学生物資源科学部富士自然教育センター(静岡県富士市)

長者ヶ池の環境状態

当時私が作成した長者ヶ池に関するメモ書き。

私はここで実際に魚釣りをして魚のサンプリングを行いました。フナを釣ることに成功しましたが、残念ながら写真が残っていません。

とりあえず、ここに当時私の書いた文章を改変して記載します。

目的

実習場の長者が池に生息している生物を利用し、環境状態を調査するため、魚を捕獲し主の道程・生体や形態からの考察を行いました。

調査場所の特徴

実習場はテーマパークの跡地を利用した施設であり、40年前に一度長者ヶ池にコイ、ヘラブナ、タイリクバラタナゴ、ビワヨシノボリが放流されました。それ以来は池に放流はされておらず、長い間手を加えられないまま現在まで至ります。
今回の調査時(2008年・8・17・AM9:30)の水温は21℃。池には植物プランクトンが繁殖しておりう、水が緑に濁っていました。水槽内の最大水深は4m。岸にはツツジなどの低木が植えられており、池の中島にも多くの種類の雑草が植えられていました。

捕獲方法

道具:釣り竿(2本使用)、仕掛け、エサ(小麦粉とみりんを混ぜたやつ)、魚を保管するためのバケツ
釣り方法:ぶっ込み釣り(エサを入れて、当たりが出るまで待つ釣り方)

採集結果

今回のサンプリングではヘラブナを釣り上げることができました。どの個体も体高が高く、体長は45cmを超えていました。また、コイとヘラブナが水面から泳ぐ姿を確認できた。
また、底層に生息している個体は確認できませんでしたが、実習場の管理人さんの話を聞いたところタイリクバラタナゴとビワヨシノボリが生息しているとのことです。

捕獲記録:ヘラブナ(ゲンゴロウブナ) (Carassius cuvieri)

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捕獲日時

1、8月17日(9:45頃)桟橋にて捕獲
2、8月17日(10:17頃)池の岸にて捕獲
3、8月17日(10:35頃)桟橋にて捕獲

捕獲個体の特徴

3個体とも全て体高が高く、体長も45cmをこえていた。ヘラブナは同じ大きさの個体同士が群れを作ることが多いため、ここの個体は平均的に大型が多いということがわかった。体格的に放流されたものの子孫であり、この池で繁殖したものであると考える。

考察

40年前に長者ヶ池に4種類の魚が放流されてからそれ以降は大きな変化がなくサンプリング時までこの個体が生息しています。つまり、放流された魚が全てが生殖行動を行うことができ、子孫を残すことができる環境であるろ考えられます。これは種それぞれが生息している環境の条件が異なるために競争も起きづらく、40年の年月が保てたのではないでしょうか。また、これらの魚が生存・繁殖していることから水中・水底には藻類や水草が生えているということも考えられます。

今回捕獲したヘラブナの個体が大きい点に関しては、水温が低く、植物プランクトンが良く繁栄していること、閉鎖された環境であるため、外敵が少ないなどが要因として挙げられます。次回の調査では、池水温や水質、植物プランクトンの量や種類も調べたいです。

まとめ

いかがでしたでしょうか、もう15年以上も前の情報なので、あまり定かではない情報が多かったですね。ついでに当時の写真のデータもあまり残っていないので、少し残念です。

また、実家に帰って昔のパソコンのデータを漁ってみます。当時の写真があったらここに載せようかと思います。

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