【魚類解説】ゲンゴロウブナ

生物学
ゲンゴロウブナ(自宅の水槽にて撮影)
学名:Carassius curuvieri (Temminck and Schlegel)
地方名:ヘラブナ、カワチブナ
生息地:琵琶湖及び淀川水系
体長:平均45cm
老成体長:60cm以上
鰓耙数:92~128本
背鰭条数:15~18条

見分けるコツ

  1. 体高が高い
  2. 体長が40cmを超える
  3. 尾鰭が尖る。

概要

 琵琶湖固有種。性格には淀川水系原産である。日本のフナ属の中で唯一、フナ属魚類の中で種として独立した種類。ヘラブナと言う名で各地に放流されていて、日本元祖のゲームフィッシュである。釣りの対象の他に、雌の個体は鮒鮨の代用品として使用される。形態的にも生態的にも特異性が少なく安定しており、適応性の高い優良な種へと進化をしてきている。

体長は45cm。老成すると60cm以上と大型である。体高が高く、円盤型の体型をしている。背鰭条数が15~18条、鰓耙数は95前後~128本と他種との分類が容易である。各地に放流されたのはカワチブナであり、品種改良をされている為に違う形態をしており、別種のような印象を受ける。植物プランクトンを主に食べる為、腸の長さが体長の5倍以上有る。成長が早く、5~6年で体長が40 cmを超え、全長60cmを超える個体も存在することが有る。

琵琶湖及び淀川水系原産。表層に群れを作り、遊泳しながら表層にいる植物プランクトンを食べる。大きくなるにつれて、魚食性が現れることもあり、ルアーに罹る事も有るという。

関連記事

水族館展示に関しては比較的よく見られるゲンゴロウブナです。その展示に関しての特徴を紹介していきます。

コメント