【青鮒研究】ヒブナ青色個体について

研究室

入手手段、価格

体が青色に見えるフナ。流通名はヒブナ(青)やアオブナで流通していることが多い。

最初は体長10cm未満で1万円程度であり、近年は高騰している。最大で3万円程度にもなる。

近年の傾向としては養殖を行なっている場所が存在しており、コンスタントに入手できる

現在は褪色前個体の仔魚の販売も行なっている。価格は5匹で3000円安い。親魚がヒブナ青個体であり、本当に褪色するのか不明である。

15,000~20,000で販売していて、フナの中ではもっとも貴重な部類に入る。

入手手段

一般の入手手段は小売店である観賞魚店からの購入である。

私が今まで確認された店舗は湘南アクアリウムや茨木観魚店、ジ・アースで販売された記録がある。

2022年現在は東北淡水魚のサイトでの販売を確認されている。

また、Yahoo !オークションでも出品されていることが確認されており。「ヒブナ 青」で検索すると出てくることもある。

特徴として、青森県産(奥羽山脈水系)の個体であり、ここの水域の個体を養殖している傾向がある。

体色は青というというほど深い色ではない。しかし、通常の個体と比べたら青さは歴然である。

青色ではなく鉄青色というべきか。

青い理由

この青い色は、金魚の品種である朱文金の青い体色と似たような濃さの青色である。

朱文金の青色は「浅黄色」という特有の色といわれている。この色は、鱗の色素細胞で表現した色ではない。

なぜなら、朱文金の鱗上には色素細胞が存在しない「透明鱗」であり、あの色は体の内側の黒色色素胞が体から透けて青いように見えるのだ。

ヒブナ青色個体の場合、鱗の色素胞をみると、黒色色素胞が見つかっており、朱文金と比べて色素胞の構造が異なっている。

現在、青い理由は詳しく分かっていないが、浅黄色に似ているので、今後も調べていくつもり
だ。

飼育上の注意

水槽上部は飛び出ししないように濾過装置や照明器具を設置しましょう。

飼育してすぐの間、必ずといってよいほどに飛び出しを行う。

環境に適応しないと水域から飛び出しを行うのはコイ科魚類にはよく見られる特徴だが、この魚は特に高価な為、飼育して次の日に飛び出しして落ちることは、精神的にも金銭的にも被害が大きい。

飼育時は必ず蓋をして飛び出しを防止できるようにするとよい。

(筆者はこの個体に2回も飛び出死を経験している。)

閉鎖された環境でも飛び出しを行うようであり、頭に傷が見られることもある。

しかし、1週間もすれば飼育環境に適応して飛び出しも行わなくなる。

奥羽山脈水系に関する考察

今まで確認された個体は全てここの水系のヒブナ青色個体が固定化しているようだ。

この水系の特徴として体高が低め 頭が大きく、ナガブナに近い。 慣れにくい、水槽から飛び出そうとする。

奥羽山脈について

日本の東北地方の中央部を、青森県から栃木県にかけて南北に延びる日本最長の山脈で、

日本の本州最北端の県である青森県の夏泊半島付近から、ほぼ南西方向に岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県と縦断し、栃木県那須岳連峰まで約500kmにわたって連なる脊梁山脈である。

標高約1,000mから2,000m前後の山々が連なり、最高地点は岩手県に位置する岩手山(標高2,038m)である。 東日本火山帯の一部である那須火山帯に含まれており、八甲田山、八幡平、岩手山、栗駒山、蔵王連峰、吾妻連峰、安達太良山、那須岳などといった火山が存在する。

この山脈の名称である奥羽は、日本の律令制に基づいておかれた令制国である陸奥国(奥州)と出羽国(羽州)をあわせた総称に由来する。

まとめ

いかがでしたでしょうか、

現在は奥羽山脈では採集が禁止となっているそうですので、今後の入手手段は非常に困難になりますね。

私もこの個体が好きなので、機会があれば入手し、飼育したいものです。

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研究室

コメント

  1. 阿部 章夫 より:

    福島県須賀川市に住む者です。
    山中の沼でヒブナを見つけ自宅で繁殖をしています。
    沼は閉鎖水系であり、60年以上前にフナなどを放流したことがわかっています。
    ギンブナと白色、橙色、青色のヒブナが混在しています。
    情報交換してアドバイスをいただきたいのです。
    よろしくお願いします。

    • あおいふな あおいふな より:

      阿部さん 返信ありがとうございます。
      山中の沼でヒブナを見つけて繁殖までされているとは、本当に素晴らしい観察とご活動ですね。
      60年以上前に放流された個体群が、自然環境の中で多様な体色のヒブナ(白・橙・青など)として維持されているのは、とても興味深いですね。

      ギンブナとの混在という点も含めて、長期間にわたる遺伝的な選抜や変異が関係している可能性がありそうです。
      もしご自宅での繁殖過程で、特定の色や形質がどのように次世代へ受け継がれるかを記録されていれば、非常に貴重な資料になると思います。

      こちらこそ、ぜひ情報交換させてください。
      今後の記事でも、ヒブナの色彩変異や繁殖に関する内容を取り上げていければと考えておりますので、
      ご興味のある点などありましたらぜひお知らせくださいね。
      今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

  2. 阿部 章夫 より:

    返信ありがとうございます
    私はITに疎くて先程返信に気づきました。
    沼は流れ出す川がなく完全な閉鎖水系です。
    1962年ころ、魚が棲んでいない沼にフナ、ドジョウ、モツゴなどの雑魚が放流され、その後は放置され沼を訪れる人は皆無に近いです。
    私は2009年に初めて沼に行き、2015年にヒブナを捕獲して飼ってします。
    孵化が難しくて成功したのは2022年です。
    今年で4年魚になり最大12センチ程ですが現時点で全てフナ色です。
    沼からはこれまでヒブナ15匹くらい、ギンブナ30匹くらいを持ち帰っていますが、追星が出た個体はないです。
    死魚を確認しても抱卵したメスばかりです。
    ヒブナの繁殖はなかなか進まず、アドバイスをもらえる人を求めていました。
    よろしくお願いします。
    なお、沼は透明度があり、魚は水面で虫を捕食します。
    撮りためた画像があります。メールアドレスに連絡いただければ画像を送れます。

    • あおいふな あおいふな より:

      ご丁寧なご返信、そして詳細なご報告をありがとうございます。

      完全な閉鎖水系で1960年代から放流された魚たちが、
      今もなお静かに命を繋いでいることに深い感動を覚えました。
      また、2009年からの長年にわたる観察と飼育のご経験、
      特にヒブナの繁殖に成功されたことは、本当に貴重な成果だと思います。

      4年魚でもフナ色のままである点や、追星が見られないこと、
      死魚に抱卵メスが多いことなど、興味深いデータばかりで、
      今後の研究や知見の蓄積にも大いに参考になります。

      画像もぜひ拝見したいです。
      もしよろしければ、こちらのメールアドレスまでお送りいただけますと幸いです。
      siancarp○yahoo.co.jp ←○を@に変更してご使用ください。