ゲンゴロウブナ(ヘラブナ)の飼育方法ガイド|初心者でもできる水槽レイアウトとエサの選び方

専門編

今回は、ゲンゴロウブナ、別名ヘラブナの飼育方法や水槽レイアウトについて詳しく解説していきます。

ゲンゴロウブナは釣りの対象魚として人気があり、全国の湖や沼で放流され、広く繁殖しています。
そのため、飼育する機会がある場合には、適切な方法を知っておくことが大切です。

先生
先生

基本的にはどちらも同じですが、入手手段としてはゲンゴロウブナは難易度が高いですからね。
ヘラブナ飼育になることが多いと思います。

ゲンゴロウブナはどんな魚?

ゲンゴロウブナは、ニゴロブナと同じく琵琶湖や淀川水系の固有種です。
釣りの愛好者の間では「ヘラブナ」として知られており、全国で親しまれています。

原種であるゲンゴロウブナは、琵琶湖での生息地保護のために採集が制限されているため、
飼育には改良品種であるヘラブナを使うのが一般的です。

ゲンゴロウブナについて詳しい情報はこちらで解説しています→【魚類解説】ゲンゴロウブナ

生態からよみとくエサのやりかた

ゲンゴロウブナは他のフナと比べて、異なる生態を持っています。
他のフナが底層を好むのに対し、ゲンゴロウブナは湖の表層から中層で活動することが多いです。

また、食性は主に植物プランクトンで、鰓耙(さいは)と呼ばれる部分が細かく、プランクトンを効率的に捕食するための特徴があります。

このため、ゲンゴロウブナを飼育する際は、植物性のエサを中心に与えるとよいでしょう。

ゲンゴロウブナの飼育方法

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純粋に自然の生態を再現するなら、ゲンゴロウブナには大きな池でアオコを発生させるような環境が理想的です。

しかし、実際には観察が難しくなるため、通常の水槽飼育が一般的です。60〜90cmの水槽を用意し、十分な遊泳スペースを確保することが大切です。

水槽の濾過には上部式フィルターか外部式フィルターを使うのが良いでしょう。
ゲンゴロウブナは群れで飼うと安心する性質があるため、複数飼育を検討してみてください。

ゲンゴロウブナの飼育ステータス

群れの作りやすさ:◎
食事のとりやすさ:△
環境の慣れやすさ:○
最大体長    :◎
成長のしやすさ :○

ゲンゴロウブナ飼育における注意点

ゲンゴロウブナは、プランクトンを中心に食べることで知られていますが、実際にはなんでも食べることが可能です。

ただし、大型の個体になると人工飼料への適応が難しいことがあります。

そのため、5〜10cm程度の若い個体を選び、人工飼料に慣らすのが理想です。
そうすることで、ゲンゴロウブナが大きくなってもエサ管理がしやすくなります。

おすすめの混泳魚

ゲンゴロウブナと混泳させる魚種には、同じ琵琶湖水系に生息するワタカやギンブナが適しています。

これらの魚は泳ぐ場所が異なるため、争うことが少なく、混泳しやすいです。
また、ハクレンやコクレンといったプランクトンを食べる魚も良い相性を見せることが多いです。

同じ食性の魚種を混泳させることで、興味深い観察ができるでしょう。

ゲンゴロウブナ同様にエサの慣れるのが難しいですので、幼魚の頃から同じ水槽で飼育して配合飼料に慣らしておきましょうね。

展示水槽のレイアウト

ゲンゴロウブナの飼育例

適正水槽 
  90cm水槽

底砂     
  大磯砂 

濾過方式 
  上部式フィルター または 外部式フィルター

混泳魚    
  ワタカ、コクレン

水草     
  使用しない。

ゲンゴロウブナは表層を主に泳ぐため、水槽にあまり障害物を置かない方が安全です。
石や流木などを使う場合は、角のないものを選びましょう。

湖沼のような雰囲気を出したい場合は、底砂に大磯砂を敷き、
無機質なレイアウトでシンプルに仕上げると、ゲンゴロウブナの若干青みがかった体色が映えます。

まとめ

と言うことで、今回はゲンゴロウブナの飼育方法について解説してきました。

ゲンゴロウブナは飼育が比較的容易で、フナの中でも特に人気があります。
飼育を楽しむことで、フナの生態や魅力をより深く理解することができます。

これで一通りのフナの飼育方法について解説できたかと思います。
フナの生態や個性を活かした飼育を行い、フナの良さを引き出していきましょう。

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専門編飼育室

コメント

  1. 1044koike より:

    ヘラブナはプランクトンを食べて
    エサは植物性を好むのなら
    アオミドロ、グリーンウォーターを
    透明にするコケ取り生体として
    池に入れるとコケ取り効果があるのかって
    気になりましたが、効果あると思いますか?

    • あおいふな あおいふな より:

      とても面白い視点のコメントだと思います。ありがとうございます。

      フナの食性から考えると、ヘラブナを「コケ取り役」として想像する発想自体は、とても自然で筋が通っています。ただし、ヘラブナは植物プランクトンなら何でも食べるわけではなく、種類や状態に好みがあります。そのため、アオミドロやアオコを食べ尽くして水を透明にするほどの効果は、あまり期待できないのが実際のところです。
      また、コケの発生は魚よりも、水域の規模や栄養過多、日照などの環境要因が大きく影響します。根本的には「なぜ植物プランクトンが増えたのか」を見直すことが一番の対策になります。

      補足として、睡蓮鉢のような小さな水域では、シジミによってアオコが減少し水が澄む例があるのも事実です。
      着眼点としてとても興味深く、考え方そのものはとても好きなご意見でした。

  2. 1044koike より:

    その回答を見る限りではヘラブナ入れても
    ヘラブナはコケ取りへの補助程度にしか
    ならなさそうだなと思いました

    そこで、思ったのは通販で売ってる
    クロレラはどうなのかと気になりました

    そして、このサイト見てヘラブナをコケ取り、
    アオミドロの対策として
    考え出したのがきっかけで
    そして、池でヘラブナ、玉サバ、鯉を
    混永させたいと元々考えていたので
    丁度ヘラブナはフナの中で大きくなる
    種類で、食生を考えると丁度いいって
    考えてました

    http://yamayuriyama.cocolog-nifty.com/blog/2019/08/post-80bf0c.html

    • あおいふな あおいふな より:

      詳しく考察されていて、とても納得感のあるご意見だと思います。

      まず、小規模な池でヘラブナによってアオミドロを抑えられた実例がある点は、素直に評価できると思います。
      条件が合えば、コケ対策として一定の効果が出る可能性はありますね。

      また、クロレラの添加についても、栄養価が高く、ヘラブナ釣りの餌にも使われていることを考えると、試す選択肢としてはアリだと思います。
      ただし、植物プランクトンが増えることで水の透明度が下がり、鑑賞性が落ちる可能性は考慮が必要です。

      ヘラブナ・玉サバ・コイの混泳という考え方自体は理にかなっていますが、
      いずれにしても重要なのは、池の規模に対する生体量のバランスですね。

      実例を踏まえつつ、全体を見て判断されている、とても良い視点だと感じました。