ここでは、フナに関する伝説の一つである「黄ブナ」を記載しています。
きぶなとは栃木県の宇都宮市に伝承しており、以前、天然痘という怖い病気が関東で大流行したときに、黄色のフナを食べたら病気が治り、再び病気にはならなかった。ということもあり、
これにより疫病の際にはきぶなが効果があると言われて、さらにはコロナ終息祈願としても需要があるそうです。
道の駅「にしお岡ノ山」で展示されていた絵葉書です。
西尾市一色町には「姫魚」という伝説があり、こちらも疫病の退散させる伝説の魚です。
今のご時世コロナが流行っているので、これも効果がありそうですね。
黄ブナにいて解説
昔天然痘が流行った時に、黄色いフナが市中心部の田川で釣れ、 病人がその身を食べたところ治癒した。
きぶなを食べた人は病気にならなかったが、きぶなを釣るのは難しかったため、
フナを模した縁起物の張り子を作って正月に軒下に吊るしたり、神棚に供えたりする習慣が生まれています。
きぶなは長さ約30センチメートルの細い竹竿に吊り下げられた張り子で、頭部は赤色、ひれは黒色、胴体が黄色、尻尾が緑色となっています。
ずいぶん色鮮やかですね
あくまで伝説上の話ですからね、尾鰭がついたのでしょう。
フナだけに。
黄ブナの正体
果たして黄ブナとは何なのか?私なりの持論を持って解説させていただきます。
ポイントとしてこれが挙げられます。
- 関東地方に生息するフナであること(栃木県付近)
- 体色が黄色になるフナであること
- 田川で釣れるフナであること。
- 体長が30cmまで成長する個体であること
キンブナ説
体色が黄色いフナとしてシンプルに思い浮かべるのはこのキンブナです。
黄褐色の体色をしているので、通常のギンブナと比較してしまえば、普通に黄色のフナとして言われたら違和感はありません。
栃木県では関東地方の北部であり、関東地方に生息しているキンブナとしては違和感はなくこの伝承としては問題ないです。
フナは栄養価は高く、タンパク質と鉄分は豊富なので滋養強壮にも優れています。
ただ、本種は体長が最大でも15cm程度と小型なので、きぶなとしてはあまり適していませんね。
ただ、この説としては希少性が低いのかと言われるとそうでもないので、この説を推すのも少々難しいかもしれませんね。
この地方の川だと普通にいますからね
黄色変異種説
そうなると考えられるのが、次の黄色変異種説です。
これはフナの体表に存在する赤色素胞及び黒色素胞の欠乏により発生する個体であり、体が黄色になる変異種である。
この変異種がギンブナの場合なら体長30cmを超えるのは可能でしょう。
この場合なら、希少性が高いので、かんがえられますね。
新型コロナウイルスときぶな
2020年(令和2年)の新型コロナウイルス感染症の日本での流行を受け、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)では妖怪のアマビエに関心が集まるっています。
一方では宇都宮市のきぶなへの関心が高まっていますね。
伝統的に行われてきたように、玄関先にきぶなを吊るして無病息災を祈願する人や、きぶなグッズを買い求める人、SNSで「黄ぶな運動」を展開する人、きぶなのお守りを作り医療従事者に届ける人、新たにきぶなを描いたTシャツを販売する店が現れた。
黄ぶな運動!?
黄ぶな運動とはSNSでハッシュタグ「#黄ぶな運動」を付けて、
黄ぶな関連情報、健康管理のための情報、お店のテイクアウト情報、新型コロナウイルス関連助成金制度の情報や中止・延期となったイベントに関する情報など共有できる有益な情報発信するという運動である。
イラストをSNSに投稿することも黄ぶな運動に含まれる。
また、宇都宮市出身の漫画家・湯沢としひとは、SNSできぶなを主人公とする「黄ぶな係長」という漫画の連載を開始した。
2021年のこいのぼりシーズンには、静岡県沼津市のオフィスグルーが運営するオリジナルこいのぼり製作チーム「ミセスミシン」が、きぶな型のこいのぼり「きぶなのぼり」を製作している。
2021年(令和3年)9月27日。語呂合わせで9(き)27(ぶ)(な)。
医療従事者の方への日頃の感謝を含め、宇都宮民話伝承,歴史伝承周知の日として『黄ぶなの日』を設け商業イベントを開催している。
まとめ
以上となります。
この未曾有の疫病にたいして効果がある生物がフナというのはフナ好きの私からしたらこんな嬉しいことはないと思いますね。
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