
今回は「フナの飼育難易度」について解説していきます。
見た目が似ているフナでも、実は種類によって飼いやすさが大きく違うんですよ。

えっ、そうなんですか?
全部同じように水槽で飼えるものだと思っていました。

意外とそうでもないんですよ。
水温や水質の変化に強い種類もいれば、デリケートで環境の変化を嫌う種類もいます。
今回は、初心者の方でも無理なく飼えるフナの種類や、難易度の目安を見ていきましょう。
フナ飼育の基本条件と難易度の考え方

フナを長生きさせるためには、「水質」「水量」「温度」「性格」の4つの要素がポイントです。
水槽はできるだけ大きく、安定した水環境を保つことが基本。

特にフナは活発に泳ぐため、60cm以上の水槽が推奨されます。
また、種類によって性格や成長速度にも違いがあり、同じ環境でも相性が合わないことがあります。種における飼育難易度を見るには4つのポイントがあります。
- 水質変化への耐性
- 餌の食いつき
- 成長速度と体長
- 温度変化への強さ

この観点でフナの飼いやすさを判断すると分かりやすいでしょう。
フナを飼育する際のポイントや注意点

フナを飼育するには、まず水槽の大きさや水質、温度をきちんと管理することが大切です。
特に野生から捕まえたフナは、体に病気や寄生虫を持っていることがあるので、水槽に入れる前に病気の予防処置を行いましょう。
また、フナが慣れやすい環境を作るためには、静かな場所に水槽を置き、エサやりのタイミングを一定にすることもポイントです。
種類によっては群れを作る性質があるので、その性格に合わせた飼育を心がけると良いでしょう。
初心者でも飼いやすいフナの種類

初心者の方におすすめなのは、キンブナとギンブナでしょうか。
どちらも丈夫で順応性が高く、水槽でも落ち着いて過ごせます。
キンブナ


成長速度が遅く、最大体長も小さい個体なので小型水槽でも長期間飼育することができるフナになります。
また、群れを作ることも少なく、単独で飼育しても餌食いの影響が少ないので、飼育難易度としては容易な部類です。

一緒に他のフナを飼育していると体格差が出てくるので、注意が必要ですね。
ギンブナ


日本のどこにでも生息しているフナではあるが単独飼育を行うと環境に慣れにくく、難易度は意外と高めです。
複数匹を水槽に入れて群れを作らないと露骨に水槽環境に慣れません。
また、刺激には非常に敏感で、振動や照明などにすぐに反応して暴れるので、注意が必要である。
その反面、一度環境に慣れてしまうと、かなり安定します。
水質や環境の変化に強く生理的にはタフな一面もあるので、非常に丈夫な姿を見ることができるでしょう。

基本的には群れを作りやすい個体であり、フナであれば水系や種類などが異なる個体でも違和感無く群泳することができます。

魚の混泳相性って難しいですからそれはありがたいですね。
ナガブナ


キンブナに近い生態であり、群れを作らずとも餌の食いが良いです。
流通があまり多くなく入手難易度こそ高いものの、他のフナと比べるとかなり飼育難易度が低めとなり。単独飼育も可能な種類になります。

ほかのフナ類と比べると体型が流線型であり、
単独飼育しているとなかなか格好いいですね。
中〜上級者向けのフナたち
次の種類は、やや上級者向けです。
比較的大型になる種類ですので広めの水槽や安定した濾過が必要です。
オオキンブナ


キンブナと比べて成長速度が早く慣れやすい特徴がありますが、水質が悪化すると頻繁に飛び跳ねる特性がありますので、可能ならば水槽にフタをしておきましょう。
ギンブナとの識別は難易度が高いため、複数個体で飼育している際には見分けがつかなくなることがあります。

空腹時や栄養状態がすぐれない場合はあごが張るように見える個体が多いですので、健康状態の指標に用いると良いですね。
ニゴロブナ


野生種個体と養殖個体で非常に難易度が異なる魚の一つであり、野生個体はかなり気難しいため、餌やりや環境が合わないと露骨に痩せてしまう。
飼育難易度が高いものの、最大体長は40cmを超えるため、
飼育水槽が大きければ大きいほど健康状態を保ちやすくて成長しやすいです。

現在は入手さえも困難な種類であり、
稀にブリード個体からの流通がみられることがあります。
ゲンゴロウブナ


日本産フナ類の最大種。成魚個体を飼育をするためにはそれなりの大型の水槽が必要になります。
しかし食性がプランクトン食性であり、飼育下ではなかなか大きくなりにくいです。
餌自体は植物プランクトン食性と特殊な為、普通の餌にならせておく必要があります。
これによりしっかり餌やりを工夫しないと痩せてしまうことが多く、自然界と比べると成長速度が遅い傾向があります。

水槽飼育の場合、いきなり成魚からの飼育ではなく
10cm程度の未成魚から餌に慣れさせて育てていくのが理想的です。

一般家庭では育成の難易度が高い種類みたいですね。
飼育難易度表
| 種類 | 群れの 作りやすさ | 食事の 取りやすさ | 慣れやすさ | 体の大きさ | 成長速度 |
|---|---|---|---|---|---|
| キンブナ | △ | ◯ | ◯ | △ | △ |
| ギンブナ | ◎ | △ | ◯ | ◯ | ◯ |
| ナガブナ | △ | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ |
| オオキンブナ | ◯ | ◎ | ◎ | ◯ | ◎ |
| ニゴロブナ | ◯ | △ | ◯ | ◯ | ◯ |
| ゲンゴロウブナ | ◎ | △ | △ | ◎ | △ |

私がフナを全種類を飼育して感じたフナごとの飼育難易度になります。
あくまで同じ水槽でまとめて飼育した際の記録になりますので、環境によって変化することもございます。
飼育のコツと失敗しやすいポイント

書籍『フナ飼育〜鑑賞編』でも触れていますが、
フナ飼育で多い失敗は「過密飼育」「水換えのしすぎ」「エサの与えすぎ」です。
特に初心者は、きれいにしすぎることが失敗の原因になりやすいです。
バクテリアが定着するまでは少し水が濁っても我慢し、安定した水質を目指しましょう。

また、外部フィルターや底面フィルターなど、酸素をしっかり供給できる装置を使うと安定します。
初心者にオススメのフナの種類


結局、どの種類を飼育すればいいんですか?

あなたの本当に好きな種類を飼育しましょう。
注意してほしいのは
- ペットショップなどでの販売個体であること
- なるべく小型個体から飼育を始めること
こちらのふたつを重視すれば圧倒的に飼育難易度が低くなります。
しっかりと飼育環境に適合できる個体を入手した方が、後々ストレスなく育成ができますよ。
また、大型個体と比べると小型個体の方が成長するためにもエサを食べてくれやすいのでおすすめですね。
また、単独飼育ではなく複数個体で飼育してあげると環境にも慣れやすくなりますから、群れを作ってあげましょうね。
コラム:ワイルド個体とブリード個体の違い
フナを飼育するときは、野生採集された「ワイルド個体」と、養殖された「ブリード個体」の違いを知っておくと安心です。
ワイルド個体は自然の川や湖で採れた魚で、力強く魅力的ですが、寄生虫や病原体を持っていることもあります。
導入前に塩浴などのトリートメントを行い、混泳魚への感染を防ぐことが大切です。
また、環境の変化に敏感で餌付きにくいため、慣れるまで時間がかかる場合があります。
一方のブリード個体は、稚魚から飼育業者のもとで育てられており、環境に順応しやすく飼いやすいのが特徴です。販売前にトリートメントも済んでいることが多く、初心者におすすめです。
ただし遺伝的な多様性が少なく、病気に弱い面もあります。

初めての飼育ではブリード個体から始め、
慣れてきたらワイルド個体にも挑戦してみるとよいでしょう。
まとめ

ということで、今回は「フナの飼育難易度」について解説していきました。
種類によって必要な環境が違うことが分かりましたね。

キンブナやギンブナなどのブリード個体から始めるのが良さそうですね。
少し慣れたら、ニゴロブナやワイルド個体にも挑戦してみたいです。

その通りです。
まずは飼いやすい種類で経験を積み、水質管理のコツを覚えることが大切です。
詳しい飼育方法は、それぞれの解説記事で紹介していますよ。








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